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画像生成AI「DALL·E 3」をつかったムードボード作成の流れ(ChatGPT-4)

おはようございます、株式会社アスタスタのデザイナーとしてUI・UXを担当しているSHIRAI(@shirai_astaster)といいます。

アスタスタはWEBサイト制作・システム開発・企業ブランディングの受託案件から、映像編集に3Dモデリング、自社ARアプリ コエカタの開発など、幅広い業務を行っている会社です。

どの業務でもUXデザインが関わってくるのですが、生成AI技術を使った業務効率化を模索しています。

今回は画像生成AI「DALL·E 3」を使って、新しく制作するアプリの完成形イメージ画像を作成してみたところ、その過程がなかなか良かったので共有させてください😀😀
以前にも生成AIを使ってUXリサーチや、ヒューリスティック分析などいくつか投稿していたりするので、興味がある方はこちらもぜひ😀


画像生成AI「DALL·E 3」とは

OpenAI社が開発した画像生成AIのサービス名で、自然言語の記述をもとにデジタル画像を生成する深層学習モデルです。ChatGPT Plusユーザーであれば言語モデル選択時「GPT-4」のプルダウンメニューから「DALL·E 3」を選択することで利用できます。

作ってほしいイメージをテキスト入力することで、だいたい20秒くらいで4枚の画像を生成してくれます🤖…スゴイ!!


ChatGPT DALL·E 3 をつかった
ムードボードの作成

現在アスタスタでは来年発売するであろうVisionProに備えて、MRコンテンツアプリ制作プロジェクトが社内で動いています。ただデザインから実装まですべて手探りな状態で、作りたいものを決めてもチーム全員が完成イメージを持てていない状態でした。

こういったとき、チームメンバー間の認識のズレを解消するため、ムードボードを作ってプロジェクトの方向性を可視化するのですが、イメージ画像探しが結構めんどくさかったりします・・・。

そこで今回は「DALL·E 3」を使ってムードボードになり得るイメージ画像生成をおこなってみました。

会話形式で ChatGPT DALL·E 3 と
イメージのすり合わせをおこなう

作成したいMRコンテンツアプリのイメージは

  • VisionProで実装したいと考えている、水中をイメージしたMRコンテンツ

  • 普段の周りの景色が水中に沈んだイメージ

  • 深海にいるような雰囲気でリラックスできるイメージ

  • 水中のキラキラ感があったら素敵かも

  • 熱帯魚とかサンゴとかあるとキレイそう

といった若干ふんわりとした感じですが、水中にいるようなイメージを楽しめるコンテンツを作りたいと思っています。

ふんわりしているので、とりあえずChatGPT DALL·E 3と相談しつつ、近しいイメージが出てきたらブラッシュアップする形で進めていきます。
プロンプトを入力しなくても会話形式で画像を生成してくれる(正しくは会話をもとに自動でプロンプト化、画像を生成している)ので、端的のどんどん入力していきました😀

AR水族館をイメージした画像を生成してください。

VRゴーグル?的なものをつけつつ未来館のある水族館にいるイメージが生成されましたが、もっと現実空間が水中に沈む感じをイメージしていたので次は違うアプローチで入力しました。


東京が水の中に沈んで熱帯魚たちが泳いでいるきれいなイメージ画像を生成してください。

最初のVRゴーグルをつけた水族館に比べればはるかにプロダクトのイメージに近いです。近いですが若干暗いイメージがします、特に左上。人が滅んだ後みたい・・・
水中のイメージを街ではなく家の中にするため、下記のテキストを入力しました。


水没したリビング写真を背景にサンゴ礁やイラストタッチの魚が泳いでいるイメージを生成してください。

生成された画像はかなり作りたいイメージに近いので、こちらをベースにどんどんブラッシュアップしていくことにしました。
具体的には、この生成されたイメージに対して「やりたいこと」「追加したいイメージ」を言語化して入力していきます。


すごくいい感じです。
さらに青みがかった感じを追加して深海にいるイメージを出してください。

とりあえず青みをつけてみましたが、これだけでだいぶ雰囲気が変わってとても良い感じになりました。「深海にいるような雰囲気でリラックスできるイメージ」にだいぶ近い気がします😀
この画像に「水中のキラキラ感」を追加してみることにしました。


とてもいい感じです。
さらにブクブクとした気泡や水面からの光など、水中のイメージを追加してください。

気泡や水面からの光、床のキラキラ具合など、かなり普段のリビングに水中のイメージを当て込むことができました!

特にこの画像が一番イメージにあっていて、目指すべきゴールのイメージが定まりました🤓🤓

イメージが定まってくると、このイメージに近づけるために必要な作業が見えてくるから不思議です、ゴッドレイシェーダーやコースティクスシェーダーなどを使ってクオリティをどんどん上げていきたくなっちゃいます🤓🤓

最後に生成した画像をもとにカラーパレットも作ってもらいました😀

まとめ

今回は「DALL·E 3」を使ってMRコンテンツアプリの完成形イメージ画像を作成したのですが、会話を通じて生成されるイメージ画像を理想に近づける → デザインの方向性が見えてくる → 制作チームメンバー間での認識のズレの解消!・・・までできました。

ブラッシュアップしてできた完成形イメージに加え、過程で生成された画像、カラーパレットがあれば十分ムードボードとして活用できますね😀

DALL·E 3 は生成した画像をちゃんと覚えておいてくれるので、会話形式で相談しながら進めつつブラッシュアップ出来るのが最大のポイントだと思います。
ムードボードのために画像探してましたが、これからは作ったほうが圧倒的に早くてクオリティが高いものが作れそうです😀😀

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