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「イラストレーターのあなたに仕事が来ないのはなぜか?」 第5回 / 全7回シリーズ

東京の表参道界隈でイラストレーション・エージェンシーを経営して25年目(2023年11月時点)に入りました。トレンドに左右されるイラスト業界で会社継続の長さは売りにはならないかもしれませんが、経験は豊富です。

ありがたいことに、普段イラストレーターさんが売り込みをしてきてくださるので、その方たちのウェブサイトを見たり、「仕事が来ない」という相談をうけるので社内でこれらのことについてよく話し合います。

「あまり仕事がこない」もしくは「全く仕事がこない」には当然理由があります。そういった方たちの気づきになったり、少しでもお役に立てたらと思い、こちらのnoteの記事でその理由を全7回のシリーズでお届けしてまいります。

第1回:イラストが下手
第2回:描いているイラストに需要がない
第3回:描きたいイラストばかり描いている
第4回:こだわりが強すぎる
第5回:いろんな媒体を見たことがない
第6回:あなたを知る機会が無い
第7回:自分を客観的に見れていない


第5回:いろんな媒体を見たことがない

あなたはいままで、いろんなパンフレットを集めたことがありますか?

銀行、郵便局、病院、市役所、駅、デパート、ショッピングモール、観光案内所、携帯ショップ、ホームセンター、そのほか様々な施設やお店に置いてある無料でもらえるリーフレットやパンフレット。

その存在すら気づいていないこともあるのでは?そういった媒体は施設の端の方にあったり、トイレに向かう通路に置いてあったりします。(商品ではないから仕方ない)

そこにはたくさんのイラストが使われていてきっとサンプル作りのヒントになることもあると思います。「あ、このタイプのリーフレットにはイラストがよく使われているんだよね」とか媒体を見ただけで判断できるようになってきたら使われているイラストについても理解が深まっていると言えるかもしれません。

また企業のウェブサイトにもたくさんイラストは使われていますが、どこから調べればわからないときは、仕事をたくさんこなしているイラストレーターさんのWorksページを調べてそこからたどってみてもいいでしょう。

見たいものだけ見て制作をしていると、イラストの幅がとっても狭いものになりがちです。イラストの幅が狭いと当然仕事の幅も狭まります。

自分がかっこいい、かわいい、と思うものだけ見て描いていて「仕事が来ない」と嘆いていたら、そりゃそうだろうなと思ってしまいます。

このnoteでも度々お伝えしていますが、イラストの仕事はパッと人目につくようなところには無いことも多いのです。

自分でよく調べたら、人があまり気づいていないようなイラストがたくさん必要な分野(金脈)が見つかることもあるかもしれません。


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