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行政書士試験の質問に回答し続けて早10年。
主婦&ダブルワーク中の行政書士がよくあるご質問と回答をご紹介します。

ご質問

相続で取得した場合は原始取得ですか?

ご回答

相続で取得した場合は承継取得です。

原始取得とは

原始取得は、ある権利を前の持ち主の権利に基づかずに独立に取得することです。
前の持ち主の権利に抵当権等の制限や負担がついていたとしても、その制限や負担は引き継ぎません。
完全な状態で権利を取得することができます。

たとえば、山田さんの土地に鈴木さんが自分の土地だと勘違いして家を建てて住んでいたところ、鈴木さんに時効が成立しました。
実は、その土地には田中さんが抵当権持っていました。
この場合、土地の抵当権はなくなり、鈴木さんはまっさらな状態の土地を手に入れることができるのです。
これが、原始取得です。

行政書士試験対策上、原始取得は時効取得と即時取得を押さえておけば良いでしょう。


承継取得

相続は、被相続人(亡くなった人)の権利や義務をすべて受け継ぎます。
もし、抵当権等の制限や負担がついていた場合、それらの制限や負担もそのまま引き継ぐのです。
このような取得は承継取得といいます。

たとえば、一郎さんが亡くなり、太郎さんが一郎さんの土地を相続しました。
この土地には田中さんが抵当権を持っていました。
この場合、太郎さんは「抵当権付きの土地」を相続で手に入れることになるのです。
一郎さんの「抵当権設定者」としての立場も相続するのですね。

また、売買によって取得した場合も承継取得です。

なぜできない?はダメ

勉強をしていると、できない問題や、覚えられないことがあったり、
そもそも、今日は勉強自体ができなかった!
ということもあります。

なんでできないのだろう?
と思うと、できない理由を探してしまいます。

そうではなく、
どうしたらできるのか?
を考えるようにしてみましょう。

脳ができるようになる方法を探そうとプラスの方向に動きます。

なぜできない?
どうしたらできるのか?

ちょっとした違いですが、そのわずかな差が大きいです。

では、引き続き頑張ってくださいね。

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