悠作
先日、悠作からLINEが入りました。
何かあったのだろうかと心配しながら開きました。
気を許したそんなと時に限って、不幸であったり
残念な知らせだったりするからです。
計量時に飲ませた、僕が淹れて持参したコーヒーが今までで
一番旨かったとのことです。
当たり前じゃないか、そう思うのは僕なりに気持ちを込めて
試合する選手には接しているからです。
計量の前の日に店で焙煎したての豆を購入し、当日朝、淹れた
少し甘めのブラックと、コーヒー牛乳を持参して計量に出てきました。
自分の時は自分用で同様に。
自分のに限っては十代の頃からずっとです。
減量で乾いた身体には、まず温かい飲み物を。
冷たいと一気に飲んでしまい、腹を壊します。
糖分の枯渇した身体に、温かく甘いコーヒーが身体を
通過して心にまで染み渡るのです。
ため息と同時に鳥肌が立つ程です。
何故、彼がそのようなことを思い出してくれたのか、考えました。
分かるはずなどありませんが、でも、なんか嬉しくなりました。
「そのうち飯でも食いたいね。」
そんな返事をしました。
減量から試合まで、とても凝縮した濃い期間を僕ら選手は過ごさなければ
なりません。
水一口に鳥肌を立て、氷1つで渇いた身体を染み込ませて心まで癒やされ
るような日常を繰り返すのです。
思い出してもらえて嬉しく思いました。
選手は皆、一生の宝物になるかけがいのない期間を、誰しも過ごします。
辛い期間を急かして早く通り過ぎようとするのだけど、でも、
いざそのトンネルから出てしまえば、そこは信じられないほど楽なのに、
そこには物足りない空気が漂っているのです。
しかしもう、戻りたくても戻れないのです。
ここから先は
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/9791186/profile_6be9b2d36eb0251df5b881e8daa7dd74.jpeg?fit=bounds&format=jpeg&quality=85&width=330)
キックボクサーな日常と、立嶋な日常
100戦してこれまでの減量や試合にまつわる客席からは 感じることのできないことなどを 綴れたらなと思います。 なんの参考にはならないけれ…
これがなんのことやらか、ようやく 理解しました。 どうもです。 頑張ってホームラン打とうと 思います。