最終日

普通の日記です。

２７年前の昨日、NKホールという大会場でタイトルマッチを
しました。
京葉線、舞浜駅がまだ新しかった頃です。
その前は、自家用車以外なら東西線浦安駅から送迎バスに乗って
ディズニーランドに向かうしか手段はありませんでした。
それか同駅からタクシーに乗って、です。

いつだったか、記したと思いますが、初めてディズニーランドに
連れて行ってもらった小学５年生の夏休み、母と姉と３人で
浦安駅に出ます。
でもその日は大雨で、そして駅前はバス待ちの人混みが凄くて、
結局行かずに戻ってきました。

毎年、思い出すのです。
舞浜駅に着いて、その小学生時代の頃を思い出しているその日の自分を
思い出しながらNKホールに向かうためタクシー乗り場を目指している
自分を。

この時のことと、試合前の控室での雑談は思い出すのですが、
試合のことはあまり覚えていません。
でも、所所覚えている箇所はあります。

試合中に起こった不思議なこと等です。
そんな感覚はこの試合だけなのです。
その辺は回想録に記しています。

対戦相手がチャンピオンベルトを忘れて、ミドル級の
チャンピオンベルトをつけてリングに上がりました。
なのであの日、僕の肩にかけたのはミドル級のそれです。

試合終了後、リングを降ります。

「立嶋じゃん。」
花道を間違えて、会場通路に出てしまい、帰りがけの
お客さんを驚かせて、恥ずかしい思いをしてしまいました。


毎年、１１月２７日がくると思い出すのです。
でも、昨日は思い出しませんでした。



昨日、ゴールドジム成田での指導最終日です。

「一度始めた事は最後まで。」

やめたくはなかったですが仕方ありません。



この１２年間を色色と思い出しながら向かいました。
再起する前、息子は小学生でした。
大きくなって、代理で指導を頼んだことも幾度かあります。
もう、こうやって向かうことはないのだなと思うと
とても寂しい気持ちになりました。

いつも通りスタジオに入って、更衣室ではなく非常口で
着替えます。
それすらしないで着替えないでミットを持つことがあります。
バスの本数が少ないからです。
１本遅れると１時間帰宅が遅れます。

昨日は最後だったので、でもバスに間に合うよう非常口で着替えて
ミットを持ちました。

成田という土地柄、色色とあります。
難しい土地柄だとか考えないで決めました。
ゴールドジム成田でのスクールは、総合格闘技のが１つありました。
張り合う気はありません。
違う競技だから、自然とそうなります。
向こうもそうでしょう。

でも、ある時を境に平日を殆ど抑えてきました。
それはいいのです。
でも、その中で「キックボクシングの指導日」まで作って
対抗してきました。


凄く嫌な気分でした。

僕がキックボクシングを指導していて、ボクシングのスクールが
別の曜日であるというのに、パンチのみの曜日を設けて、
「ボクシングの日」そう銘打って指導を行ったとしたらどうでしょう。
それはボクシングのスクールに対して営業妨害になるはずです。

勿論、その方自らご自分のジムで、なら構わないのです。
でも、曜日が違うとはいえ、同じスポーツジムで指導しているのに
それはないと思うのです。
こうして記すと、ネットで僕が非難されるのでしょう。
きっと、そういうことになっても、名古屋の時と同様に当事者らでしょう。

その時は、インストラクターに苦情を告げました。

「でも、向こうは週５日使ってくれているんですよ。」

そんな意見が返ってきました。
なら、やめようとも思いましたが、続けました。

ただそれだけの気持ちで続けた訳ではありませんが、
悔しい気持ちは忘れません。


「会員さんらには○○のスクールへの移動をお勧めいただけたら
と思います。」

昨日、自宅を出る前にゴールドジム成田店から電話が
かかってきました。
その時のインストラクターではないことくらい分かって
いますが、指導を終えて、でも会員らには何も云わず別れました。

ゴールドジム成田店で、またいつか何らかの形でお世話に
なるかもしれませんし、元元他意はありません。
その時のインストラクターでもありません。
誰とも喧嘩していません。
総合のジムとも喧嘩していません。
悔しい想いはしましたが。

「成田から走って帰ってこようか」とか、
「朝まで時間を潰そうか」など考えたのですが、そのまま
いつも通り帰宅しました。


でも、どっと疲れが出て、眠ってしまいました。

成田に行く用事が成田山だけになってしまいました。