鼻をいじりすぎると鼻水が止まらなくなります。
そんなことはないと云う方にも遭遇したことは数
ありますが、そんなことはあります。

そこから具合が悪くなるのです。
熱すら出ます。

学校に行きたくない小学生時代、登校だけではない
行きたくない催事を休みたい時、
ズル休みしたくて「ズルではない休み」を
したことが幾度かあります。

眼もそうですし、耳もそうです。
そこを切っ掛けに簡単に体調不良に陥ることが出来ます。


話は大分、ええ「おおいた」変わるように思いますが
所詮立嶋篤史の日記程度、どう捉えるかなんて自由です。
登山をしています。
人生そのものが登山のようなものです。
辛さを乗り切れば、また次の辛さがやってきます。

爪先が引っかかれば手繰り寄せればいい。
爪が割れようと構わない、届くところまで手を伸ばし
爪先に希望を乗せ、指を伸ばします。



引っかかった。



ゆっくりと、手繰り寄せます。


「カリっ。」


擬音を立て、空振りのような失敗を侵します。


もう一度、そう誓い呼吸を止めて手を伸ばします。


「引っかかった。」



もう一度ゆっくりと、そう、ゆっくりと手繰り寄せます。







カリっ




岩を爪先が滑り、裂けて空振りします。



次こそは。



そう心に誓い、再度試みます。


人生は失敗の繰り返し。
これまでだってそうだったじゃないか。

大切なのは失敗するかしないかの結果ではない。
挑戦するかしないか、なんだ。


心に決め、再度手を、指を伸ばします。





カリっ、





慎重に、そう慎重に手繰り寄せ、更に慎重に爪先に
神経すらあるかのように集中し、ゆっくりと手繰り寄せます。






ずるっ、




ずるずるっ






でも、過去の失敗が更なる集中を維持させます。





やった。




ついに到達しました。
雲1つない清清しい青空が、





見えるような気がします。





しかし、清清しさは変わりません。
心も、そしてこれも。



「こいつめ、苦労させやがって。」



宿敵ともいえる、いや、戦い抜いた宿敵はもはや仲間
といっていいだろう。
昔、トレーナーが云っていた。

「心から憎み合って殴り合ったけれど、でも、終われば
昔からの親友のようになるんだ。」

その感覚が今の僕にはよく分かる。

「きみは、もう親友のようなものなんだ。仲よくしようじゃ
ないか。」


しかし、そうはいってもずっと一緒にいることなんて出来や
しないことくらい僕だって分かっている。
出会いがあれば、別れもある。

辛いけれど仕方ない。
淋しくない訳がないじゃないか。


僕だって悲しい。



僕に出来ることはただ1つ。
別れを惜しみながら、思い出を包み込みそして
それを過去のものとして破棄することだ。


僕は広げたティッシュの上に彼を乗せ、優しく包み込み
ゴミ箱に捨てるのだった。




そんな僕と耳糞の物語。







そんな筋書きを頻繁に行っているものだから、時には
酷いことになってしまっています。
血が出て、瘡蓋が出来てしまいます。
しかし、そこは冒険家立嶋篤史。
人生の冒険家といっていいでしょう。
色色とやってきました。
所詮キックボクサーですが。


瘡蓋を剥がす登山に出るのです。
ええ、耳掻きです。
瘡蓋を剥がすことを繰り返していると、目の前に新たな山が
出来ます。
ええ、耳の中なので見て取ることは出来ませんが、その
難しさをひしひしと感じます。


それが膿です。



冒険家でもあり、チャレンジャーでもある僕が挑まない訳が
ないでしょう。
挑みますとも。


膿の瘡蓋を剥がす日日を繰り返すとやってきます。

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特にお得なことはないかもですが、でも、僕が 思うこと、感じたことなどを日日綴ります。

100戦してこれまでの減量や試合にまつわる客席からは 感じることのできないことなどを 綴れたらなと思います。 なんの参考にはならないけれ…

これがなんのことやらか、ようやく 理解しました。 どうもです。 頑張ってホームラン打とうと 思います。