映画な話「ランボー」
もう何回観たでしょう。
分かっているのです。
ストーリー云云ではありません。
観たがるその感情も、そして感じる気持ちも。
全て分かっていて観てしまうのです。
そんな著名なのではなく、ありがちな作品でもない作品の
感想綴れよとお思いの方、その通りです。
ただ、このマガジンに綴りたいなと思ったのと、たまたま
また観たのでこの作品になった次第です。
眠たくても眠れない時、寝ながら観て後悔しないのは
観た事がある作品になります。
なので、いつ寝落ちきても後悔しない様、観たことがある
作品はしょっちゅう繰り返しています。
たまたま先日はランボーでした。
初めて観たのは中学生の頃でした。
中学1年生の春、父が母と喧嘩してビデオデッキ
なる巷で話題の、時代の最先端の家電を勝手に発注
してきました。
ダイヤル式のテレビが頭を叩いても映らなくなった為、
買い替えにいったついでに購入したのです。
駅前の家電洋品店に僕も一緒に出向いたわけですが、
それを知らなかった母は激怒して、離婚するしないまでの
喧嘩になった程です。
今は今であるのでしょう。
ですが、どの程度が夫婦の境目なのかは知りません。
自分も離婚は経験していますが、なんとなく分かります。
些細な、ちょっとしたことが大きな喧嘩の切っ掛けに
なるのです。
その切っ掛けを探しの粗探しをする関係性だったのだなと
当時を振り返って思います。
そこから息子の僕は一歩先に踏み出しましたが。
いよいよ中学生になる。
そんな成長の区切りに、父は吃驚する買い物をしました。
今の人には分からないでしょうが。
レンタルビデオ店が駅前に出始めた頃でした。
CMの入っていない、日本語を喋らないスタローンが
観れるのです。
勿論、テレビでのそれも録画します。
3倍速で。
2時間のテープ、標準だと画質はよいのですが、いかんせん
テープは高いから3倍速で録画します。
他にも録画したいので。
画質は落ちますが、スタローンが日本語を喋ってしまいますが
CMを早送りするという時代の最先端技術を駆使して視聴します。
喉が渇いたら一時停止というこれまた吃驚の機能も堪能します。
テレビでも録画したビデオでも、レンタルビデオでもその後に
やって来るLDも、衛星放送でも、WOWOWやCS、数え切れない程
観てきました。
ええ、ランボーです。
というより「も」、です。
ランボーに限らずロッキーもですが1より2、2より3と先に
先にいきたがるのですが、結局「1」に戻って来るのです。
2も3も4も5もよいですが、でも、やはり最初から観返して
しまいます。
ストーリー的に多少無理があろうといいのです。
ベトナムでグリーンベレーとして戦ったランボーが、かつての
戦友を訪ねたら既に亡くなっていて、近くの街で警察官に
絡まれて反抗したら公務執行妨害だと想像しやすい展開に
なっていくのですが、でも、面白いのです。
40年前の作品になるのですね。
こんな大きな話ではありませんが、理不尽なことが当たり前の
時代でもあったので身近に感じたり、置き換えて観たりして
楽しみました。
名前だけの警察官、たまたま通りかかっただけでランボーに
対し不快感をあえて与えるような態度を取り、接します。
無言でそれに逆らう態度を示し、一度町の境までパトカーに
乗せられて出されたのですが、戻ります。
それを見つけた警察官が捕まえて署に連行するのですが、
心当たりのある身の回りの出来事を思い出して、その都度
不愉快になります。
誰にでもあるのかもしれません。
僕も小学生時代、落とし物を交番に取りに行って僕の
ものなのに返してもらえなかったことがあります。
その時の警察官の態度が露骨に酷く、思い出す度不快な
気持ちになります。
高校生の時、下校時に止めてあった自分の自転車に跨り漫画を
読んでいました。
ただそれだけなのに、たまたま通りかかった警察官に
とても不愉快な言葉を浴びせられました。
それを大きな問題にした話だなと見ながらいつも思い出して
きました。
署から脱出してバイクを盗み、山に逃げるのですが、
追いかけてきた警察官とやり合うのですが、追い詰められて
崖にぶら下がったランボーが遥かに下に位置する木に
飛び移るシーンがあります。
これがなんのことやらか、ようやく 理解しました。 どうもです。 頑張ってホームラン打とうと 思います。