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FRB利下げ予測最新情報:バランスシート政策と経済の行方

FRBが大幅な利下げを開始?
市場はFRBが9月FOMC会合で大幅な利下げを開始する可能性を織り込みつつあります。

現時点のCME Fedwatchでは0.50ポイントの利下げの確率は61%、0.25ポイントの利下げの確率は39%となっています。

1週間で0.50%の利下げと0.25%の利下げの見通しが逆転しています。

FRBの会合は9/17(火)から始まり、9/18(水)の午後2時(現地時間)に終了予定です。

今回のFOMC会合では、今後の政策金利見通しに加えて、FRBのバランスシート政策に関する変更も検討されるかもしれません。

FRB利下げの見通し
CME FedWatchによると市場の見通しは0.5ポイントの利下げが61%、0.25ポイントの利下げ確率が39%となっています。

週末を経て逆転しています。

先週のCPIの発表後に、0.50%利下げの期待が一時的に弱まったものの、再び0.5ポイントの利下げが有力視されてきています。

9/16(月)発表のニューヨーク連銀製造業景気指数が予想を大きく上回りましたが、利下げ見通しに変化はなく0.50%利下げが優勢となっており、市場は雇用の減速への警戒感から景気後退懸念を抱いているのかもしれません。

経済予測の更新
FOMCではフェデラルファンド金利の調整だけでなく、今年の経済予測も更新されます。
市場では、今年中に1.0ポイントの利下げが行われる見通しが高まっています。

ただし現状では9月FOMCでの利下げ幅により注目が集まっている印象を受けます。

バランスシート政策
FRBは現在、政府証券のポートフォリオを縮小中ですが、0.5ポイントの利下げが行われる場合、バランスシート縮小(量的引き締め)の終了もあり得ます。

これが実施されれば、株式市場にはプラスの影響が予想されます。

FRBが出遅れるリスク
経済成長は堅調に推移していますが、労働市場は減速してきています。

失業率は2024年初めの3.7%から4.2%に上昇しており、民間部門の雇用増加も鈍化しています。

8月の雇用統計では雇用者数は予想を下回りましたが、賃金は上昇しており必ずしも一方的な雇用状況の悪化を示唆するものとは思えないものでした。

つまり、現在の労働市場の減速は秩序だったもので景気後退が一気に起こるようなものではないと考えられますが、WSJのFedWatcherであるニック記者のリーク記事やFRB高官の発言によって先週末から週明けにかけて0.50%の利下げ見通しが台頭する中で、市場は労働市場への不安を再び抱き始めている可能性があります。

まとめ
このような状況をみるとFOMC前後で株式市場が不安定な動きを見せる可能性も考慮しておく必要があります。

9/17(火)の小売売上高の結果とそれに対する市場の反応にも注目していきたいところですね。

こちらの記事では9月FOMCを受けた投資戦略について書いています。

また週報では有料部分をアップデートしつつ市場の動きをレポートしています。

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