抜毛症#20(抜毛するときの感情と状況)ASPJ調査結果
この記事は私たちASPJが2021年8月に行った独自調査の集計結果をまとめたものです。調査は脱毛症、乏毛症、抜毛症の当事者、それぞれの症状のご家族に対してウェブによるアンケートを実施し、651人の方から回答がありました。
このNoteの記事では、症状ごとにデータをまとめてみなさんに還元していきたいと思います。今回は、調査にご協力くださった抜毛症当事者の方191名の属性をまとめています。調査の概要は下記のページでも紹介していますので、合わせてご覧いただけますと幸いです。
66.長期化している場合、抜毛に対する変化に当てはまるものがあれば教えて下さい。(複数選択可)
●抜毛が始まった頃は明確なストレス源があったが、現在は現実逃避、無意識になれるスイッチを押すために抜毛するようになった(無意識になれるスイッチ) ・・・84
●習慣化していて、自然に頭に手が伸び、日常的に抜くようになった (習慣化) ・・・155
●ストレスの発散方法がほかに見つからずに続けるようになった (唯一のストレス発散法) 60
●自傷行為や自分を罰することとして意識して行うようになった (自傷行為や罰として) 19
●このまま行ったらどうなるのかという好奇心、毛に対する研究心が湧いてきた (研究心から) 13
●その他 (その他) 13
合計 191
◆当事者調査チームの感想
・状況はかなり数値に差が出ているのに対し、感情の面ではどれも同じくらい回答があって、驚きました。
シチュエーションに対しては制御できるけど、自分の気持ちに対しては制御がききにくいということなのでしょうか。
・抜毛行為の引き金になる感情はひとくくりにできないほど多様で、抜毛行為を防止する、もしくは止めるアプローチも様々な方面から考える必要があると思いました。
◆参考髪がなくなる症状について
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