直たま落とし

今朝、たまごかけごはんの卵は、ごはんの上に直接割り落とした方が自分好みで美味しいと気がついた。

今まではくどいくらいに別の皿でといて、醤油と合わせてから、ごはんにかけていたが、直接落とす方が黄身のねっとり感と白身のとろじゅるが味わえる。
考えてみれば、これって月見うどんそばと同じで、ねっとりとろじゅるは昔から好きだったのに、これまで何をしていたんだわたしは。
と思うほどの衝撃だった。

目覚ましがなる五分ほど前に目が覚めて、まどろんでいたら、なぜか今朝はたまごかけごはんがいいと思ったのだ。そしてそのままうとうとしてしまった。
ハッと気づいたときには15分経っていて、あわててカーテンを開けて、窓も開けて、あら涼しい。とエアコンをオフにする。
いつものように味噌汁を作り、家族用にフライパンのベーコンが芳ばしく焼けてきたところに卵を割り入れ、そうだわたしはたまごかけごはんにするんだったと思い出す。
そして、15分の二度寝のせいで時間が押しているからコンコン直接ごはんの上でパカッ。をやった。

炊きたてごはんに直たま落としのTKG。
なんということでしょう。
黄身の完全なる美に惜しげも無く箸を刺し、嗚呼と震えながら崩れたところに醤油をひと回し。白身も完全には混ざらない艶めく透明を保ったまま。
炊きたてごはんが２つの味わいでさらに美味しいビフォー&アフター。

ああ、日本の朝ごはん。
朝の風に味噌汁の湯気も溶けていく。