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白と黒のものがたり


今朝会った、真っ白だけど、クロという名前のいぬ。
黒いいぬなのにミルクという名前の仔も知っている。

いぬはもちろん意味を知らずに呼ばれているが、クロちゃんと名づけられたときの微笑ましいいきさつを聞いて、見知らぬ飼い主さんと笑った。


ひさしぶりに会ったひとが、老けたなという印象。
なぜなのか考えてみると、あ。白髪だからだ。

白髪だけど、黒髪。
だったんだ今までなるほど。


きらいなひとに作成頼まれた資料は、余白に白い字でバカバカバカバカとタイプして印刷して渡してやります。
と会社であるひとが言ったので、黒い紙に印刷したり、背景を暗い色にしないように気をつけてと笑ったあと、自分にも渡されてたらドーシヨとふと思う。


合唱の練習にすこし遅れて行ったら、
そんなに走ってこなくていいのに〜みんなで楽譜を見ていたけど、あなたのスカートも五線紙みたいねえ。
と、先生にニッコリされて気がついた。
白い生地に黒い線で、ストライプ柄がたしかに五線紙のような感じ。


ある方の想い出。
小学生のころ、近所のプールに出かけるとき、たまたま体調のよくなかったお母さんの代わりに、お父さんがお弁当とおやつとして、10個おにぎりをこしらえて持たせてくれた。
ぎゅうぎゅう握られた固くて丸いおにぎりは、海苔が一面に巻かれて真っ黒。
逆にいつも母上の握るのは、ふんわり優しく、海苔も少なめ。

真っ黒なおにぎり、そのときはいやだったけど、また食べたいなあ。とのこと。
いまはおふたりのモノクロ写真に、日々のことを報告されているそうだ。




みなさま、ご無理なさらず。
#白と黒 #白と黒のエピソード #ちいさなものがたり #エッセイ

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