一日一アイス
この素晴らしい六字熟語は、すでにみなさんの知るところであろうが、ぽみちゃん家の夏の格言としても採用されている。
格言。
aphoristm アフォリズム。
人間の生き方、真理、戒め、武術、相場、商売などの真髄について、簡潔に言いやすく覚えやすい形にまとめた言葉や短い文章。
（ウィキペディアより）
まさにそれではないか。
アホリズムというところもなんだかしっくり来た。
アホなリズムなら大好きだ。イエイ。
白くまアイスでもいい。
ダッツでもいい。
モナカでもいい。
棒アイスでもカップでもコーン付きでも、バニラでも抹茶でもチョコミントでも、なんでもいい。
とにかく。
アイスは一日に１つにしましょう。
という神さまからのアドバイスのような神々しささえ感じる言葉だ。
ぽみちゃんというのは会社の同僚なのだが、彼女の家では代々、この夏の格言が引き継がれており、家族全員が静かにそれを守ってきた。
一日だけ頑張れば良いのではなく、夏じゅうだ。だれも抜けがけして、ふたつめのアイスを食べない。
人間の生き方を左右する問題なのだから、そのくらい真剣になって、あたりまえっちゃあたりまえだが。
その心意気というか自分に対する戒めというか、逆に言えば一日ひとつは必ず食べるし！という決意の表れというか。
なぜだか恥ずかしそうにちょっと笑いながら、このことを教えてくれたぽみちゃんの夏は、もう終わっただろうか。
ひとつめを食べるつもりの冷凍庫
空箱とたたずむ風鈴の音
ストックの無くなる速さが尋常ではない。
そして期待させる空箱に数回打ちひしがれたこの夏。
来年はうちでもこの格言を紹介しようと思った。
みなさんも、無理なさらずで。
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