2024.06 設計機能追加② 空間評価のアップデート | リリースノート＋
■シリーズ紹介：リリースノート＋
パブリックトイレ空間を自動設計するクラウドサービス「A-SPEC」( a-spec.lixil.com )の用法やシーン詳しく解説するシリーズ。みなさまの声でA-SPECは成長中！
続・2024.06アップデート紹介
2024年6月のA-SPECアップデートは、設計機能追加。
①【一般トイレ】器具バリエーションのアップデート
②【一般トイレ】空間評価のアップデート
前回は、①器具バリエーションのアップデートについてご紹介しました。
本記事では、②空間評価のアップデートの詳しい確認方法についてご紹介します。
2024.06新機能の狙いと効果
②「空間評価のアップデート」
突然ですが。
みなさんは、レイアウトの良し悪しを何で決めていますか。
ケースバイケースで、それこそ「場合による」としか言えないかもしれません。
今回のアップデートでは一般トイレの設計方針を拡張。
A-SPECといっしょに「今回は、どんなトイレがいいトイレ？」に思いを巡らせながら設計を進めて、一層の時短に繋げていただければ幸いです。
【従来方式の設計】
パブリックトイレの空間レイアウトを検討する際、どの要望が優先されるべきかを考えながら設計を行います。検討した複数案を比較して、優位な案をえらぶ際も、注意深く図面を見比べる必要がありました。
【これまでのA-SPEC】
A-SPECでは、「自動設計で提案されているこのプランは一体どんなプランなのか？」を把握しやすくするため、プランの特徴を表すタグやレーダーチャートを表示しています。
設計方針に関しては、指定した空間に対して「より多くの器具が配置されたプラン」＝「混雑回避性能が高いプラン」を優先的に設計していました。
指定した利用人員に対して過剰な器具数が配置されるケースについては、必要以上のコストがかかってしまう可能性があります。
【アップデート】
今回のアップデートでは、
「なるべく混みにくいプラン＝指定した空間に対してより多くの器具が配置されるプラン」と「混みにくさはほどほどなプラン＝指定した人数に対して適度な器具を配置したプラン」の両パターンをご提案できるよう、自動設計時の空間評価を調整いたしました。
タグの表示を見てみましょう。各プランの特徴が見えてきそうです。
チュートリアル：一般トイレ設計機能
STEP 01
A-SPECにアクセス [ https://a-spec.lixil.com ]
→ 一般トイレの空間・器具条件を指定して、自動設計してください
例では、条件
・空間間口 4,000mm
・空間奥行 7,422mm
・壁厚 150mm
・入口形状 ドアなし
・入口位置 左
・大便器：壁掛便器
・洗面台：壁掛洗面器
・利用人員 270人
として進めます。
STEP 02
実行結果一覧ページが表示されたら、上部の「レイアウト計算条件」を見てみましょう。
今回の自動設計では、大便器 3台 / 小便器 5台 / 洗面器 2台、が参考器具数として提案されています。
STEP 03
「タグ」と「レイアウトされた器具数」を見てみましょう。
今回の条件での参考器具数は 大便器 3台 / 小便器 5台 / 洗面器 2台 でした。
【器具を入るだけいれてみた！】という設計方針の、No1やNo2のプランについては、追加の器具が配置されて、より混みにくい空間が提案されています。
※条件に対して空間が狭すぎる場合は、参考器具数を下回ったり、参考器具数と同数のことがあります。
【器具を必要な分だけ入れてみた！】という設計方針の、No3やNo4のプランについては、参考器具数と同じ数までの器具数がレイアウトされていることが分かります。混みにくさに対してはほどほどで、適正な数の器具を確保した状態をえらびたい場合は、こちらのタグを参考にしてみてください。
※条件に対して空間が狭すぎる場合は、参考器具数を下回ることがあります。
まとめ
一般トイレの自動設計に追加された今回の「空間評価のアップデート」により、初期の設計検討段階で、混みにくさの度合いと器具数のバランスまでイメージしながら、つくりたいトイレ空間のイメージをより具体的に考えることができるようになりました。
いっしょに考えます、トイレのこと「A-SPEC」
https://a-spec.lixil.com
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