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【調査結果】マイクロアグレッション(小さな攻撃)を受けた人はどう対応しているか?

子どものいない人が職場でアンコンシャスバイアスやマイクロアグレッションを受けている現実がアンケートから見て取れることをお伝えしました。
では、当人たちはそれに対してどう対応しているのでしょうか?

不快体験対応

(複数回答可)
第1位:「何もしなかった」43件
第2位:「仕事のモチベーションが落ちた」28件
第3位:「誰にも相談できなかった」22件
第4位:「メンタル不調になった」18件
第5位:「相手に自分の意見を伝えた」17件

「何もしなかった」が圧倒的に多い結果となりました。

個人的には、「メンタル不調になった」とまで言う方も少なからずいることに、軽くショックを覚えました。小さなものであっても、それがずっと続いて解消のめどが立たないものであると、精神面に及ぼす影響は意外と大きいものになることがうかがえます。

また、「小さなもの」かどうかは人それぞれの受け止め方によって異なります。誰かにとっては何気ない言動が、別の人にとっては大きなストレスになりえます。そうした認識のギャップが、メンタル面に影響しているように見えます。

第5位の「相手に自分の意見を伝えた」のように、能動的な行動をとった人もいます。誰かに相談した人は合計すると31件(重複あり)。ただ、そのうち7件は自分の会社以外の人に相談しています。

相談するという行動をとった人がこれだけいるのに対し、「誰にも相談できなかった」と答えた人も一定数(22件)いて、取った行動も対照的です。

調査では、さらに「なぜその行動をとったか?」と理由を尋ねました。

不快体験対応理由

(複数回答可)

第1位:「何かしても無駄だと思ったから」44件
第2位:「何か行動を起こすほどではないと思ったから」13件
第3位:「子供がいない立場に引け目があったから」12件

圧倒的に多かったのが「何かしても無駄だと思った」という答えでした。

こう答えた人たちは、以前に、子どものいないことで起きたことに限らず、何か状況をよくしたいと何か行動をとったのかもしれません。しかし期待したような結果が得られなかったことで「むだ」と思うようになったと思われます。

もちろん、何か行動したわけでもないのに「無駄だ」と思った可能性もあります。それならなおのこと、なぜ行動しないうちに「無駄」と思ったのでしょうか、興味をひかれます。

次はこの「”どうせ”何か言っても無駄」という心理について考えてまいります。



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