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体育が苦手な方へ

体育指導、運動あそび指導を行ってきた経験から、スポーツは好きだけど体育は嫌い。運動に対して苦手意識のある方への情報提供・アドバイスになればと思います。

体育のできる人の気持ち、体育のできない人の気持ち



学校体育に限らない話しでしょうが、「出来る人」は「出来ない人」の気持ちはわからないし、「出来ない人」は「出来る人」の気持ちはわからない。まぁ、他人の気持ちを100%理解は出来ないと思っています。
なので、全ての方が同じ考え方だとも思っていません。この記事の内容も全ての人に当てはまるものではないと思っています。

体育指導、運動あそび指導を行ってきて経験から、スポーツ・運動は好きだけど、体育は嫌い。運動は苦手って方への役立つ情報提供が出来れ出来ればと思います。

体育の資料やアドバイス本を見たり、誰かに教わったりしても、最初の1つ目の項目で出来ないを経験したことないですか?「なんだかなぁ」「そんな難しい事なん?」って。もう、本当に初心者の為の情報ではない感じがします。きっとその種目の上手な人が作った資料なんでしょうね。出来ない人の困りごとをわかってない。きっと情報提供者は「もっとハイレベルの事が出来るのに自分が初心者対象?」って思いながら作っているような意地悪い深読みをしたくなります。
出来る人には当然だけど、出来ない人には当然じゃない。



指導者(先生)に「そんな事もできないの?」「そんな事も知らないの?」って言われても、
「だから教わりに来てる!!」「だから教えて欲しい」 ってなりませんか?
体育に限らない話ですね。
これ、指導者や情報提供者の問題です。

逆もあります。
「そんな事は出来る」「○○の経験者」って自称中級・上級者です。
「出来てないからアドバイスしてるんだけど…」ってなります。
まぁ、それは横に置いておいて。



体育担当の指導者(先生)も得意不得意あります


指導者(先生)にも色々なタイプがあります。初心者向けの指導者、上級者向けの指導者、レジャー系の楽しみ志向の指導者、競技志向の指導者。これは指導者の技術や経験だけでなく、その指導者の性格なのかもと思います。

幼稚園や保育所、小学校では体育・スポーツが得意で体育の成績上位の人が指導を行なっている訳ではないのが現状でしょう。学校体育が苦痛だった人が体育の時間を指導するなんて、どの立場であっても避けたい状況です。
なので、そんな先生方にも知ってもらいたい。

「体育」と一括りの表現ですが、種目は沢山あります。個人種目・団体種目、点数やタイムを争う種目・対戦種目。正直、体育指導者をしていても知らない種目もたくさんあります。それは体育に限らない。音楽の先生はピアノが上手な人は多いでしょうが、ハーブとかお琴とかアルプホルンとか上手にできるのでしょうか?まぁ、出来るに越したことはないでしょうけど。


「先生なのに勝てないの?」って聞かれます。「勝てる人もいるでしょうけど、自分は全員には勝てません。誰にも負けないのなら現役選手として活躍しているでしょう」「世界一の選手より速く走れるのは指導者ですか?」ってなります。
指導者(先生と呼ばれる人)は「勝つ嬉しさより、教えている人が上達することが嬉しいのです」。



体育が苦手な方へ


まずは心構えです。「初心者だ!!」っと堂々としてくだい。出来るアピールや見栄を張るとレベル高いグループに入れられます。
一番難しいのはプライドが邪魔する事だと思います。

  • 「やればできる」でなく、「やればできるかもしれない」くらいがちょうどいい。
    練習もせず初めて出来ることはまずない。それで出来たら全員プロになれる。
    経験者の経験値を軽くみない。自分の得意な事を初めての人が初回で同レベルってありえないですよね。

  • 「そんなん簡単‼︎」からがちょうど良い。
    「ウォーミングアップ」、「基本動作の確認をしている」って雰囲気を出してゆっくり動作してみましょう。
    日常生活の動作の延長レベルの動作で充分。いきなり全力を出すのは素人と思いましょう。

  • 「スピード&パワーで何とかしようとしない」
    年齢・学年が上がると共に何とかならなくなります。ガキっぽく見えます。よけい下手に見えます。
    身長体重筋力は本人が努力・意識しなくても右肩上がりだったのは子どもの頃まで。
    大食い&早食いと同じく雑に見えます。おりゃーでコントロールできません。


体育が苦手な指導者(先生)の方へ


・見本は見せられればベストですが、見せなくても良いです。見せなくても良いようにしましょう。「出来そうな子どもや受講生」に見本をやって貰えば良いのです。出来なければそのメニューの求めているレベルが高すぎです。

・もっとスモールステップ、ベビーステップ。
怖い、難しい、速いなどのネガティブ要素を排除した所からのスタートです。行いたい種目に見えないくらい簡単シンプル化しましょう。



ぱっと見にだまされないで!!


運動に自信のない方、落ち着いて周囲を見てみてください。
本当に上手な人は少ないんです。勢いだけで自己流でテキトーなプレーの人が多いんです。早い動きをしている人を見本にしてはいけません。
ちょっと練習したら出来るようになります。その、ちょっとが大事です。

競技中もかもしれませんが、練習などの活動中に、
相手の技術に合わせず自己満足のプレーをする人はレベルの低い素人です。
一緒にプレーする相手に合わせてプレー出来るのが上手な人です。
一緒にプレーをするだけで相手を上手にさせる人が本当に上手な人だと思います。

スピード&パワーよりコントロールを大事にしてください。
野球部の人は野球部以外の人に練習時と同じようにボールを投げてはいけないのです。野球に限らず、もちろん体育に限らずです。

「ゆっくり」「大きく」「丁寧に」動いてください。ボールなどを投げたり打ったりする場合は、「はい、どうぞ」と物を相手に手渡しする位ゆっくり丁寧な動作・フォームにしてみてください。


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