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【レポ】入居者ご家族さまの記事が朝日新聞に掲載されました(記事本文あり)
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昨冬、父が逝った。コロナ感染が分かって5日目の朝。付き添うこともできず、寂しい最期だった。小さくなった骨つぼの父はほんのり温かかった。
ひとり歩きのお付き合いには苦労した。そっと後を追い、声をかけ、手を取る。冬の夜の手の冷たさは忘れられない。ひとり歩き、けが、入院のスパイラル。本当に苦しかった。
両親ともに認知症。母も私を忘れたが、笑顔と「ありがとう」はいつも忘れない。怒りそうになったらギュッと抱きしめる。母の作った何ともへんてこりんな歌を一緒に歌う。母の「ニコッ」が私のエネルギーになる。母さんの周りは笑顔の花でいっぱいだよ。
そんな母もだんだん身体能力が落ち、私の体は悲鳴をあげ続けた。限界……。母が特養に入所し、私は先月、腰の手術を受けた。主治医の先生からの「頑張らなくていいですよ」という言葉に救われた。背中の13㌢の傷は大切なお守りだ。
18年にわたる親の介護は終わろうとしている。これからは寄り道し、よそ見しながら自分の人生を楽しもうかな。いつもの優しい父の顔が浮かぶ。空を見上げて聞いてみる。
「父さん、どない?」
(兵庫県伊丹市 小倉知子 63歳)
「父さん」こと、小倉登美雄さまは、パドマ館でデイサービスやショートステイを長く利用されたのち、平成27年から令和3年まで、プンダ館特養に入居していらっしゃいました。
お元気な頃には本館2Fホールまで歩いてピアノを弾きにこられており、コロナ禍以前のマグロ解体ショーイベントのときには、マグロがお寿司になるまでのあいだ、登美雄さまのピアノ伴奏で、みんな賑やかに歌って過ごしたこともありました。
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現在は奥さまが、あそか特養にご入居されており、小倉さまの投稿にある「へんてこりんな歌」を、今も毎日歌っておられます😊♪
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ところで実はこの記事、後編だったそうなのです!
ちょうど10年前に投稿された「対となる前編」もご厚意で送っていただきましたので、併せて掲載いたします。
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あそか苑パドマ館のデイサービスを、ご夫婦で利用していらっしゃった頃のエピソード。認知症のご両親をたったおひとりで支える大変さがありつつも、笑顔の絶えない素敵なご家族の様子が伝わってきます。
小倉さま、素敵なメッセージを届けてくださり、ありがとうございました😊