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200623

夜明け前に暑さと謎のワチャワチャ感を覚えつつ目覚めて、またすぐ落ち。

起きた時に心持ちが静かだと思考がよく回る。多分一日で一番よく回ってる。が、たくさん考えた物事を書き留めてみると2行くらいで収まった時の呆気なさとほんのり漂う違和感にちょっと笑う。
この違和感は、「思考の上ではたくさん渦巻いてる状態」みたいなものと「言葉にした時の座りの悪さ」の差異という印象。という事を言葉にしてるのも少し違和感ある。
この違和感と差異は「ノイズ」かも知れない。「ノイズ」は一般的には悪しき物とされてると思うけど、実際には「良いノイズ」「悪いノイズ」がある。塩梅は流動的だし人によるだろう。さて違和感や差異における「ノイズ」の成分は。

この前も書いた、だいたい週の中頃にだけ近所の商店街に出店する米屋さんのおにぎりと唐揚げを今日もテイクアウト。おにぎりは近江米、唐揚げは米粉と塩麹だけで揚げてるそうで、めっちゃ美味い。
少し待ち遠しいものが出来るささやかな楽しみと嬉しさ。

次月以降のための大まかな計算と段取りを少し。心持ち少し忙しい気分になりそうなもんだが、こういう気分の癖を見れる時に見て気付いて、ひとつひとつ外していけたらと考える。以前からやってる枷外しの方法論。或いはノイズリダクション。

動画内とサムネイルの京都の写真チョイス(アップ主がどういうセンスで選んだんだかはわからんが…)はさておき。
幼虫社のリイシューをできないものかなと思った。

幼虫社とは90年代後半から00年代中頃まで活動してた音楽ユニットで、メンバーは机さんとヂヂさん(厳密には活動初期はボーカル等が若干流動的だったみたいで、ヂヂさんの加入でほぼ固定化された)。緻密で繊細な曲構成/トラックメイキングと二つとないボーカルが凄く魅力的。特に00年代前半はあたりは活発に活動してたと思う。
自分も縁あって共演したり散発的ながら親交があった。また数年前にボーカルのヂヂさんが本名でソロ活動をしてた頃にはイベント誘ってもらったり作品制作に関わったりした。ソロ展開もとても魅力的だったと。今はまた活動休止された様子。

昨日、ふと幼虫社を思い出した時にかつてライヴでは披露してたけど音源化されてない「廃園Ⅲ」という曲が頭に流れた。少しジャズっぽいリズムで、漂うような印象のある幼虫社の曲にしてはやや実存的なバックトラックだったように記憶してる。サビの「みんな みんな みんな消えたこと」という歌詞とメロディとヂヂさんのボーカルのトーンがやけに儚くて、この部分だけソラで歌えるくらい強く印象に残ってる。
その曲を思い出すと、奈良にかつてあった浮遊代理店というギャラリーで行われた猫祭り姫さん(燈さん)の個展「第N無人居住区」の最終日、「N区」を背景にした幼虫社のライヴの光景が思い出される。

そもそもこの曲が記憶に埋もれてしまうのは惜しいとずっと思っていて、もし録音された音源があるなら、なければ新録で、いつか発表されたら良いな、というところからイメージが始まり、そういやクラブルナティカから出てたCDアルバム「廃園」も今はソールドで廃盤っぽいしあの名盤が埋もれるのは惜しいな、せっかくならCD化立ち消えになったカセット「幼虫期」を含めた幼虫社リイシューを、とか淡いかも知れない夢想をした。個人的に「廃園」も「幼虫期」も持ってるけど、それはそれ。
何か出来ないものかな。
あとヂヂさんの今のライヴを観たいなとも思う。

そういえばARM/TANZMUZIKの久川さんが、TANZの過去音源のデジタライズをすると言われてて、そのプレ的にARMの過去音源をデジタライズして公開されてた。そんな流れで、もしARMやTANZMUZIKの過去音源がリリースされるような事があればはちゃめちゃに嬉しいだろうなあ。
…で、そんな類で幼虫社で何か出来ることがあれば…と一人勝手に考えたりする。
(因みに幼虫社とARM/TANZMUZIKは全く無関係です。念のため)

つらつらと書きながら、自分の中で幼虫社とTANZMUZIKについては次元の違うレベルで思い入れが強いなあ、と改めて感じた。思い入れ強いジャンル的なものや他アーティストも多々あるけど。

「ピカレスクモールの髪の長い歌い姫」は幼虫社の中で一番好きな曲。ピアノのフレーズのリズムの導入と聞こえるか聞こえないか、歌か何かわからないくらい(確か造語だったと思う)のボーカルに度肝を抜かれた。音源ではヂヂさんではない方だけどライヴではもちろんヂヂさんが歌ってた。

今日の日記はほとんど幼虫社の話になったなー。まあこういう時もあって良いでしょう。


電子音楽や諸々を創作しつつ、反射された記録(活動、思考、日記など)を概ねランダムに残しています。もし何かの拍子に気に入っていただけたら幸いです。