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◆10/14(祝・月)12/7(土)坐禅会のお知らせ

坐禅会参加も「布施行」のひとつ

曹洞宗の僧侶として自分の坐禅修行を再スタートし、曹流寺で摂心・坐禅会を開催するようになって5年目となりました。
 
自己の修行は上を目指せばキリがありませんが、なんとか日々坐り続けることができています。
 
僧侶として本来あるべき姿に近づきつつあるのは、この5年間一緒に坐ってくれた方々のお陰です。心の底から感謝しています。
 
また、曹流寺の再建計画を検討する過程では、理念と拠点を共にしてくれる僧侶が不可欠だということが明確になり、2023年の暮には弟子を迎える決意をしました。具体的には、曹流寺で一定時間の坐禅修行を積んだ参禅者には、新たな目標として得度ができる制度を設けました。

その結果、この半年間で、私の元での得度に関心を持ってくださった方が3名も現れたのです。
 
得度とは、出家して僧侶になることです。出家とは、文字通り家を出て、世俗と縁を切って仏道修行に邁進することです。ところが、現在の曹洞宗の僧侶は、私を含めて多くが世襲です。親を師匠として、その血縁である子どもが弟子として出家し、家業である寺を継承するという語義矛盾のような状況が一般的になりました。
 
「弟子を迎える」と決意するだけなら自分一人でもできますが、本当に迎えるとなると、こればかりは相手がいないと始まりません。
 
――本来の仏教のスタンダードである出家制度が、日本の仏教界で受け入れられるだろうか。
――人生の選択肢が多いこの時代に、あえて出家という道を選ぶ人がいるだろうか。
――こんな浮ついた私の元で得度したいという人が現れるだろうか。
 
得度は、人生を賭けた決断です。僧侶の免許を取得するために、嫌々修行道場で過ごした15年前の私とは覚悟が違います。
 
血縁ではなく、曹流寺で坐禅修行を共にするという、まさに仏縁で結ばれた方々を、師匠として得度させる――私がやろうとしているのは、そういう大役を務めることなんだと、今更ながら冷や汗の出る思いです。
 
思えば「坐禅修行をもう少しちゃんとやりたい」と、仏教のアレ編集部の2人に頼ってから早4年、自分が弟子を迎える立場になろうとするなんて、そして、実際に人生の選択肢として得度を検討する人が複数人現れるなんて、全く想定外のことでした。
 
これは、参禅者の方々が坐禅会や摂心に参加することで「場作り」をしてくれたこと、檀家の方々が坐禅会や摂心の開催を快く受け入れてくれたこと、この2つの「布施行」がなくては実現することはなかったでしょう。
 
そして、皆様の布施行は、私自身の僧侶としての自覚をもさらに促し、新たなステージへと導いてくれています。

 
改めて、曹流寺の理念です。
1.救われない思いを抱えるあらゆる人に、坐禅という選択肢を提示する
2.坐禅の実践を行う場所として、生きた仏教を継承し続けていく
3."没後供養で救われる"という仏教信仰の礎の場所とすべく勤め続ける
 
曹流寺は、仏教のサンガとして成長している真っ最中です。
ぜひとも、坐禅会や摂心に参加して、その過程をご覧になり、皆様も爪痕・足跡を残してみてください。

 
 
――
10/14(祝・月)→終了
12/7(土)
【経験者向け:4炷・午前】
★9:30~開場
 坐り方説明なし
1炷目 10時
2炷目 11時
3炷目 12時
4炷目 13時
13時40分 終了
 
【初心者向け・午後】
★14:20~開場
14:30~17:30頃まで
お喋りを挟みながらお試し坐禅&茶話会
 
終了後、希望者と夕食
――
@名古屋市中区の寺
◇定員18名程
◇参加費:経験者向け 2千円 /初心者向け2千円/終日参加3千円/檀家・学生 半額
◇境内駐車場 先着6台(★要予約)
※1炷:坐禅40分+経行&抽解20分
※途中帰宅自由
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◇お申込みは、
soryuji@gmail.com / 仏教徒ちゃん公式ライン lin.ee/N78EiS0
いずれかに、下記のご連絡をお願いします。

★参禅者の氏名
★参加日時(12/7)
★参加日時の【午前】or【午後】or【終日】
★夕食参加の有無(状況により当日参加可)
を送信頂き、詳細と注意事項の返信が来たら完了
 
◆電話での問い合わせは受け付けておりません。ご了承ください。
 
――
【追記】
◇坐禅会日程
1/2~6(2025)正月摂心
5/1~5(2025)GW摂心
 
※坐禅会参加を検討したい方は soryuji@gmail.com 宛に「坐禅会案内希望」とメールをください。次回からご案内をお送り致します。
 
◆4泊5日の曹流寺坐禅修行体験「摂心」は、毎年1/2~6と、5/1~5に開催します。ノリと勢いで来ても意外と大丈夫です。一生に一度は予定を調整してご参禅ください。
 
仏教という宗教の根幹でありながら、なぜか皆が一番忌避するのが坐禅という「行」です。旅行に行くような気楽な気持ちでトライしてみてください。人生の最高の思い出の一つになることをお約束します。

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