【絵本レビュー】 『おいしいぼうし』
作者/絵:シゲタサヤカ
出版社:教育画劇
発行日:2013年5月
『おいしいぼうし』のあらすじ:
ある朝、おじいさんとおばあさんの家の前に、
見なれないものが引っかかっていました。
ペトペトしててまーるくて、なんだかうっすら透けています。
ちょっとなめてみたら…「おい!」「しい!」
でもそれは、あの子の大事な大事な“ぼうし”だったのです…。
『おいしいぼうし』を読んだ感想:
シゲタサヤカさんとの初めての出会いです。シュールすぎる発想。惚れてしまいました。この絵本を読んで何かを学ぶかと言われると言葉に詰まるのですが、楽しい気持ちになるだけでもいいのではないでしょうか。ああ、教訓といえば、「自分の行動には責任を持ちましょう」でしょうか。
私の家では子供の頃甘いものが禁止でした。初めてビスケットを食べたのは小学生の時、近所の男の子がお母さんが作ったと言って持って来てくれました。こんなにおいしいものは食べたことがないと思って、その男の子にお母さんからもっと持って来てと頼みました。3回目に頼んだ時はそのお母さんがベランダに出て来て言いました。「あなたが食べたいなら、上に来て言えばいいでしょ」バレていましたね。
小学校の時には週一回、父親がチョコレートを2かけらくれました。あんまり美味しくてもったいなくて、ちまちま食べていたことを覚えています。あの時においしいぼうしを見つけてたら、私もこのおじいさんとおばあさんみたいに全部食べてしまったはずです。今は完全塩味派ですけどね。
『おいしいぼうし』の作者紹介:
シゲタサヤカ
1979年生まれ。 短大卒業後、印刷会社勤務を経て、パレットクラブスクールで絵本製作を学ぶ。 第28~30回講談社絵本新人賞で佳作を3年連続授賞する。 2009年、第30回佳作受賞作『まないたにりょうりをあげないこと』(講談社)で絵本作家デビュー。 絵本作品に『りょうりをしてはいけないなべ』『コックのぼうしはしっている』『カッパもやっぱりキュウリでしょ?』(共に講談社)、『キャベツがたべたいのです』(教育画劇)、『オニじゃないよ おにぎりだよ』(えほんの杜)、『いくらなんでもいくらくん』(イースト・プレス)、『わりばしワーリーもういいよ』(鈴木出版)他多数。 オフィシャルHP「アカモチ工場」:http://akamochi.net/
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