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【絵本レビュー】 『4さいのこどもって、なにがすき』

作者:ウィリアム・コール
絵:トミー・ウンゲラー
訳:こみやゆう
出版社:好学社
発行日:2020年7月

『4さいのこどもって、なにがすき』のあらすじ:


4歳の子どもって何が好き?かけっこに、ジュース、シーソー遊び、絵本におもちゃ、おっきい音を出すのも好き。子どもが4人、ボビーにアン、エディ、ネル、全員4歳。みんなは今、どんなことが好きなのか教えに来てくれた。

『4さいのこどもって、なにがすき』を読んだ感想:

4歳の時何になりたかったですか。
4歳の私は一体何を考えていたんでしょう。子供の時の写真を見ながら考えます。4歳の私は一人で歩いて公園に行き、キャンディキャンディよりも鉄人28号やウルトラマンが好きで、先生が怖くてお弁当が食べられず幼稚園を脱走して、家の裏に住んでた女の子がいじわるで嫌いで、家の横にあった相撲部屋から毎日夕方黙々と出てくる風呂場からの湯気を見るのが好きでした。

4歳の私は大人になるなんて思っていなくて、大人は大人、子供は子供なんだと信じていました。今4歳児の息子を前にし、自分はどうだったんだろうと記憶を探ることが多くなりました。私と常にいた父はもういないので、大抵のことは記憶に頼るしかありません。この絵本に出てくる子供たちや息子のように、4歳だった私もはっきりと好きなことが言えたのでしょうか。今日の私は4歳だった私に会いたくて仕方がありません。


『4さいのこどもって、なにがすき』の作者紹介:


ウィリアム・コール(William Rossa Cole)
1919年、NYで生まれる。エディター、コラムニスト、作家、ライターとして活躍。編集も含め75冊を出版した。2000年逝去。


ウィリアム・コールさんの他の作品

残念ながら、日本語に翻訳されているものはこの一冊のようです。

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