【絵本レビュー】 『11ぴきのねこ ふくろのなか』
作者/絵:馬場のぼる
出版社:こぐま社
発行日:1996年11月
『11ぴきのねこ ふくろのなか』のあらすじ:
ねこたちの行く先々に「花をとるな」「橋を渡るな」等など禁止の立て札が。でも、ねこたちは、花を取り、危険な橋を渡って、「入るな」と書いてある大きな袋に入り…。
『11ぴきのねこ ふくろのなか』を読んだ感想:
久しぶりの「11ぴきのねこシリーズ」でした。禁止の立て札を見るたびに禁止されていることをしてしまうねこたちに息子は顔をしかめていましたが、「おんなじだね〜」と言ったら素直に「うん」と言ったので、確信犯か〜とちょっと呆れてしまいました。
「しないで」というとする反抗期真っ只中の息子との奮闘中である身に、この話は少し役だったように思います。友達のパパにも言われたのですが、逆を言えばいいんです。「外へ行くよ」という代わりに、「〇〇はお家にいてもいいよ」というと90%以上の確率で靴を持って飛び出してきます。
ただ11ぴきのねこたちのように、この技を逆手に取られて私たちがうっかり谷底へ。。。ということも。。。近いうちにあるんでしょうか。
『11ぴきのねこ ふくろのなか』の作者紹介:
馬場のぼる
1927年青森県三戸町生まれ。1949年、上京し漫画家としてスタート。少年漫画家として人気を得る。1967年に出版された「11ぴきのねこ」でサンケイ児童出版文化賞受賞。「きつね森の山男」が絵本デビュー作。「11ぴきのねことあほうどり」他で文藝春秋漫画賞受賞。「絵巻えほん11ぴきのねこマラソン大会」でイタリアの子どもたちが選ぶ、エルバ賞を受賞。2001年永眠。
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