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【絵本レビュー】 『アイスクリームがふってきた』

作者:わたなべしげお
絵:おおともやすお
出版社:あかね書房
発行日:1979年11月

『アイスクリームがふってきた』のあらすじ:


くまたくんがある朝おきてみると、雪がふっていました。くまたくんのよろこびと雪の日の楽しさを描いた絵本。

『アイスクリームがふってきた』を読んだ感想:


これも私が子供の時買ってもらったもので、実家から母に送ってもらいました。

このところベルリンでも雪がよく降ります。積もるほどではないのが残念ですが、それでも雪を見ると思わず「わー」と言ってしまいます。息子はこの絵本の話を覚えていて、今年の初雪の時は「アイスクリームがふってきた!」と叫びながら道を歩いていました。時々止まっては、「ママ、アイスクリーム食べていい?」と言って道にうっすらと積もった雪を集めて食べようとするので油断なりません。木の葉っぱに積もっていたのをとってあげたら、嬉しそうに食べました。

雪の降った朝は特別な音がする気がします。カーテンを開けなくてもわかるんです。何かがいつもと違う。「しん」とした音が聞こえるのでしょうか。起き上がってカーテンを開けると、やっぱり、外は真っ白です。最近はあまり雪が降らないので、あの音が懐かしいです。

今日もお昼過ぎに雪が降りました。思わずベランダに出て口を開け、雪を味わっていました。ふわふわ舞う雪はなかなか口に入らず、鼻や目に張り付いてきてくすぐったく、一人で笑ってしまいました。また降らないかな。


『アイスクリームがふってきた』の作者紹介:


わたなべしげお
1928年静岡県生まれ。慶應義塾大学卒業。アメリカのウェスタンリザーブ大学大学院をおえ、ニューヨーク公共図書館児童部に勤務後、慶應義塾大学文学部図書館学科教授を経て、フリーな立場で子どもの本の仕事に専念している。「もりのへなそうる」「とらっくとらっくとらっく」(以上福音館書店刊)などの創作作品の他、訳書多数。2006年逝去。


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