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みち

koto-asobi   絵本専門士です。

2021年の 桜が舞い散りました。。。

なんとな〜く見たという感じ

気忙しい中で 愛でるゆるい時間がなかったと 今気づく。

なにをいそいでいたのか。 

みち

絵と文  堀 文子

発行   至光社

日本画家 堀文子作 絵本 

桜咲くこの時に読んだ。

すっーと流れこみ 奥で響く感じ。

感性に触れる。


このみちは いつから そして どこへ ゆくのか             あんずの むらに はるが のぼってくる                 つきの あしおとが やまみちを のぼってゆく              はなびらを のこして はるは いってしまった              てんの みちを たいようが おちてゆく                 このみちは いつから そして どこへ ゆくのか             はてもなく つづく ひとすじのみち          本文より


みち と書く漢字を書き出してみると多くある。

日常ではあえて置き換えていないが、みちを意味することが多くある。

絵を眺め 文を何度も流し込み 巡らせてみた。


このみちは いつから そして どこへゆくのか


誰もが命の誕生から歩み出し

どこに至るか分からぬまま

今日を歩み 明日へと向かう  人生というみち


1日という時のみちには 

青い空、曇り空、雨、、太陽の日差し 樹々の影 揺れる風、、

寄り道や 迷い道もある。


志を抱き学ぶみちや

想いを抱きすすむみちもある。

みちで出会い 

同じ歩調で このみちで語らい 思いあい歩む仲間もいる。


歩むペースは 時に変わり

見えるものも変わる。


月の白い足音を感じた日

はなびらを残して春がいってしまう時に

季節の移ろいを知らせてくれる。

みちでの出会いに 心が動き歩みも変わる。


同じみちを歩んでも

心に残すものはひとりひとり違う。  だから

みちの途中で 同じみちを歩んだ昔の人の声を聞く。


てんの みちを たいようが おちてゆく


月の輝く頃には 進むべき方向がかわってゆくことに気づく。

明日 歩むみちが 今日と同じ様で 違うことも知りつつ

この霧り塞がるひとすじのみちを

気配を掴み 明日も歩んでゆく。



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