見出し画像

【拡散希望】「体罰ガイドライン」のどこが不安?アンケート(5問のみ)にご協力をお願いします!

asobi基地 事務局・広報チーム、兼、asobi基地・関東 アウトドア部の寄金です。

みなさま、2020年3月20日(金・祝)と4月5日(日)のasobi基地アトリア・オープンデーのイベント告知、見ていただけましたか?

気づいた方も多いかと思いますが、いつもと違った「asobi基地カフェ」という時間を設けています。

親の体罰が法律で禁止!4月スタート

2020年4月1日に、改正児童福祉法が施行されます。

また、これにあわせて、親を含めたすべての人による体罰禁止と、その具体例が明示された、いわゆる「体罰ガイドライン」も出されています。

2020年2月18日に採択されたばかりの最終版がこちらです。

■体罰等によらない子育てのために ~ みんなで育児を支える社会に ~
https://www.mhlw.go.jp/content/11923000/000598139.pdf

ネガティブな言及がとても多かったけれど……!?

案の段階から、誰でも見られるようになっており、テレビや新聞、Webメディア、SNSなど、様々な場所で話題になりました。

実はこれ、ネガティブな言及がとても多かったんです。

中でも、Twitterでの意見がよくまとまっていたのが、「ねとらぼ調査隊」のこちらの記事。

SNS分析ツールで「体罰禁止」「ガイドライン」の2単語を解析したところ、75.6%がネガティブな反応だと示されました。今回提示されたガイドライン素案には反対派が多いようです。

みなさん、いろいろな意見・感想・雑感を表明しておられて、なるほどなるほど、と読ませてもらいました。

でもこういったとき、原典を一切読まずにああだこうだ言ったり、判断したりするのは、とても危険です。

私はここ8年くらい、Webメディアや書き手としての仕事をしてきましたが、メディアというのは、人に読まれてナンボです。

志の高い硬派なメディアだろうが、単にお金さえ稼げればいいメディアだろうが、同じことで、記事の質とは無関係に、読む人がいない(極端に少ない)メディアに価値はありません。

すると必然、メディアとしては、メインターゲットとする読者の人たちが、読みたくなるような(必要とするような)題材を見つけて、記事にします。

この過程で、たとえばある事実を1から100まですべて記載するわけにはいかないので、20か30くらいに(ときには5くらいに)取捨選択をするわけですが、何かしらの基準によって、ある事実は書かれ、ある事実は書かれない。

すると、悪気がなくても、物事の本質や背景、なにかを判断するにあたって重要な情報が、抜け落ちてしまうことになります。ほぼ100%に近い確率で、です。

このことそのものは悪いわけではなく、メディアとはそういう役割の存在であり、受け手である私たちが、必要に応じてしっかり原典に当たればいいだけの話です。

たとえば、ある高級レストランでは、美味しい料理を味わいたいお客さんのために、フォアグラのソテーを提供します。

この際に、ガチョウを丸ごと持ってきたとしたら、レストランとは言えません。あるいは、「フォアグラの生産方法はこんなふうに残酷である」とか、「こういうふうにガチョウを殺して捌いています」などとお客さんに説明するのは、レストランの役割ではありません。

こういう説明をしてほしい、あるいは説明すべきである、という人も、もちろんいるとは思います。

ただ、どうしても嫌なら、レストランに責任を委ねるよりも、フォアグラを出さないレストランを選ぶほうが、自分自身で責任を持つ、正しい態度と言えるのではないでしょうか。

「asobi基地」は改正児童福祉法に賛成!

ということで、体罰ガイドラインを実際に読んでみました。もういちどリンクを貼ります。

■体罰等によらない子育てのために ~ みんなで育児を支える社会に ~
https://www.mhlw.go.jp/content/11923000/000598139.pdf

また、どのような議論・意見交換がされているのか、議事録も読んでみました。

■体罰等によらない子育ての推進に関する検討会 第3回議事録
https://www.mhlw.go.jp/content/000581992.pdf

すると、メディアで紹介されていたときの印象とは大きく異なり、とても良い取り組みだという実感がありました。正直、驚きました。

具体的に共感するポイントは、子どもの権利を守ることに主眼が置かれているという事実です。

ちょっとピンとこないでしょうか。では、こういう説明ならどうでしょう。

子どもを一人の人間として認めますか? 人権はありますか?

と聞かれれば、圧倒的大多数の人は、YES!! と答えるはずです。

ところが、躾(しつけ)のためなら体罰はやむを得ない、と考える人は、日本には大勢います。というより、主流の考え方と言っていいでしょう。

実際、私も二児の父ですが、asobi基地にふれるまでは、何の疑問も持ちませんでした。

でもこれ、おかしいですよね。社会に迷惑をかけたから(しつけ)という理由で、大人を叩いたり、殴ったりしたら、人権侵害とみなされ、大問題になります。

どんな理由があるにせよ、子どもを叩いたり、殴ったりしたら、やはり人権侵害なのです。

改正児童福祉法と、体罰ガイドラインが出来上がった理由は、日本の慣習としてなされている、子どもの人権侵害をやめましょうよ、というところに土台があります。

これは、検討会の議事録を読めば、はっきりわかります。

asobi基地のモットーは、みなさんご存知かもしれませんが、

大人も子どもも、みんな一人の人間として平等である。

asobi基地としては、改正児童福祉法に、全面的に賛成です。

とは言ってもモヤモヤいっぱい……

子どもへの体罰や、心を傷つける行為がいけない、というのは、わざわざ「人権」なんて大仰なものを持ち出さなくても、多くの人は理解していますよね。

でも、子育てをしている実感としては、「ほかにどうしていいかわからない」が本音ではないでしょうか。

体罰ガイドラインには、「子どもの気持ちや考えに耳を傾けましょう」「注意の方向を変えたり、子どものやる気に働きかけてみましょう」など、体罰等によらない子育てのポイントが丁寧に記載されてはいます。

が、これは一例でしかなく、子どもの個性や発達段階によって、あるいは親子双方の体調やストレスによって、うまくいかないときも多々あります。

日常生活が回らなくなったり、親のほうが感情的になってしまったり、という事態だって、当然ありえます。

検討会では、子育て当事者や、虐待の現場をよく知る構成委員たちによって、これでもかというほど、配慮に配慮を重ねてガイドラインが見直され、パブリックコメントも含めて参考にし、細かな表記も何度も修正されています。

それでもやはり、不安が拭えない部分もあるでしょうし、「うちの子のこういう場合はどうすればいいの?」というケースは出てくるはずです。

画像1

こうした点で、asobi基地でなにかできることはないだろうか……と企画したのが、3月と4月のオープンデー&asobi基地カフェというわけです。

asobi基地ならではの声かけ・見守りは、体罰等によらない子育てに役立つ場面があると思いますし(万事解決とはいきませんが)、その子ならではの状況への相談は、親子の専門家である、よしおか ゆうみ(asobi基地 顧問)が回答させてもらいます。

たった5問!アンケートにご協力お願いします。みなさんの疑問や不安を教えてください

そこでまずは、実際にみなさんが、どのような疑問や不安を抱えているのかを知ることが大切。

アンケートを作成しましたので、ぜひお聞かせください!

統計結果や、具体的な悩みへの回答は、3月・4月のasobi基地カフェ内でお話するほか、asobi基地のnote(今読んでいるここです)でも、記事にして紹介できればと思います。

匿名ですので、どうぞお気軽にご回答ください♪

asobi基地は、自らの手でよりよい環境・社会を作りたい、様々なオトナとコドモの手で成り立っています。よろしければ、運営費、広報/PR費など、活動維持のための応援をお願いいたします!