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【5泊目】100泊で完成する

どうもおはこんばんわ!
あそべるごでぃふーぞ編集長の鈴木です。

さて、100泊で完成する民泊は順調ですか?とよく聞かれます。正直なところ、好調なのか不調なのか全くわかっていません。この5泊目で20分の1が完了するわけなので、不調ではないと思っています。これはSBIのIPOポイント並みにコツコツ時間のかかる企画なのです!時間がかかる分、やりがいのある遊びなんです。楽しいことを仕事にする。それだけできてれば私は満足です笑

それでは5泊目振り返って行きましょいっ!!


第一章 繋がる手紙

 あれだけ鳴いていたセミが数を減らし夏の終りを感じさせる熊本県阿蘇郡高森町。夏の終りと聞くと小学校の頃を思い出す。

 セミというの生き物は5年以上もの間、土の中で生活し約7日間地上に出てきて子孫を残す。今鳴いているセミたちはその最後の7日感を一生懸命に生きているのだ。そんな事も知らない小学生の頃僕たちはセミでキャッチボールをしていた。アブラゼミは捕まえるのが難しいので反応の遅いクマゼミを捕まえてはセミをぐるぐる回して友達に投げつける。回し方と手を離すタイミングでカーブやフォーク、ツーシームなどを使い分けていた。そんなひどいことをしていた僕らにも超えてはならない一線というものがあった。

 例えば誰かがセミを生きたままマンホールの穴に突っ込む遊びを発見した時もちゃんと注意した。僕たちの大切にしていたことは平等であるという価値観だった。常に人間とセミとの間に50:50の可能性を作るということだ。マンホールに入れるなんてことは100:0で人間のほうが強い。しかしセミキャッチボールは50%の確率で自力で逃げ出すことができるのだ。つまり対等な立場で人間とセミが遊びを楽しめるのだ。そんな素晴らしい遊びも夏のおわりとともに忘れていく。

夏のおわりに5泊目の宿泊者が遊びに来た。鎌田夫妻と鈴木夫妻だ。

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100泊で完成する民泊では宿泊者が次の宿泊者に向けて手紙を書く。毎回その手紙を読むことからスタートする。もう5回目だが毎回じわっとこみ上げて来るなにかが手紙には詰まっている。100泊のお客さん同士が繋がっている感じと良い意味で私の手のひらの上で企画が動いている感覚がたまらなく楽しい。何もないところに企画を作る。簡単そうですごく難しい。

 大学時代にラグビーサクルを立ち上げたことがある。今となれば黒歴史だがひたすら可愛い女子大生を呼び集めマネージャーとして席を置いてもらう、選手はその女の子目当てで参加してくる。スタートしてすぐ20名ほどのサークルができた。得意の動画編集でほぼ女子を映した勧誘動画が効果てきめんだったようだ。しかし、できたてのサークルに大学はグランドを貸してくれなかったり、そもそもラグビーできない初心者にラグビーを教えることも難しかった。私自身ただラグビーをしたかっただけだが、適当に集めた部員だけではうまく行かず集まったメンバーに丸投げしてインカレのクラブチームに入部した。もちろんラグビーができる代表がいなくなったラグビーサークルは機能せず、チームはすぐに崩壊した。ちなみに就職活動では盛りに盛ってサークルの代表として0から作り上げたことを誇らしげに話した。


第二章 ペンキと清掃

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ご存じの方も多いと思うがこの写真の方々は鎌田夫妻だ。福岡県太宰府でオリーブオイル専門店を経営している。祖父の代からイタリアのオリーブ農家と繋がりがあり、毎年商品開発をしにイタリアに行っている。そんなオリーブ専門家が見極めたオリーブオイルだから不味いわけがない。鮮度が高いオリーブオイルを舐めると喉にピリピリっとした刺激を感じるがCORICCO(コリッコ)のオリーブオイルは脳内まで刺激が走ることで有名だ。料理をしない私でさえ、ここのオリーブオイルは必須のアイテムだ。ふすまの開きが悪い時や唇が荒れている時にこれ以上、上品なアイテムはない。フレーバーも数種類あり一番オススメはシチリアレモンのきいた爽やかなオリーブオイルだ。飼い猫の「とうふ」が悪さしたときに鼻につけるようにしてからだいぶ礼儀正しくなった。

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そしてこちらが鈴木夫妻だ。CAの奥様と釣り合っていないのが私の実の兄「NASUBI」である。幼少期から顔が細長い兄は常にNASUBIと呼ばれていた。しかしそんなNASUBIにも最近新しい「ひょっこりはん」というあだ名が付いたらしい。25年間弟をやらせていただいているが、ひょっこりはんが兄でないという確証を未だに得られていない

 そんな兄との思い出で一度だけ尊敬したことがある。幼稚園の頃夏休みに兄とプールに行った時のことだ。プールは排水の関係上、両端から真ん中にかけて少しずつ深くなっている。ジャンプしてようやく息が吸える私の身長で真ん中まで行くと本気でジャンプしないと息が吸えなくなっていた。タイミングを間違えて水を一気に飲み込んでしまい、ムセながらも4回に渡りジャンプして「た」「す」「け」「て」と言おうとしていた時に、プールサイドからこちらを見ていた兄がいた。手の届く距離まで来た兄は溺れている私を見てニヤニヤ笑っていた。結局近くを泳いでいた人に助けてもらえたが死んでいたかもしれないあの状況でも自力で乗り越えろというメッセージを送ってくれた兄には今でも尊敬しかない。

第三章 かんじゃむの時間

みなさんは「KANJAM」をご存知だろうか。なかなかのマイナースポーツだがそのへんの遊びを得意とする夫妻がこの鎌田夫妻だ。マイナースポーツを練習しては初心者をボコボコにして帰っていく。なんとも清々しい手口だ。練習とセンス次第ではかなり競技性の高いこのKANJAMだが、以外にもルーツはゴミ箱にゴミクズを投げることから始まった遊びらしい。陽気なアメリカ人の発想力には驚かされる。そのうち上司から怒られている時のゲームとかも開発されるのではないだろうか。

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「KANJAM」のルールは簡単だが説明すると長くなるためどうしても興味がある方は下のリンクから見てほしい。とりあえずフリースビーを投げて缶に当てたり入れたりする遊びだ。意外にもやってみると奥が深く、4人以上集まると必ず盛り上がる遊びである。


第四章 釣って食べるニジマス

 夏といえば魚釣り。そして高森といえば川釣り。フライフィッシングを知っているだろうか。幼少期から毎年夏休みはニジマスやヤマメ、イワナを釣りに行っていた私からすると夏にスイカを割る感覚でフライフィッシングをする。フライフィッシングは難しいため初心者はエサ釣りもできるように釣り場所が分けられている。本当の渓流にニジマスなどを放流し、本格的な釣りができることから大人気の釣りスポットである。

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 上の写真を見てもらうと分かるが、小さいのがエサ釣りで釣れるサイズで大きいのがフライで釣れるサイズだ。もちろん普通の人がフライをやってもなかなか釣れないが鈴木家にかかれば2時間でこの程度は釣り上げることができる。
 さらにここが人気の理由は釣った魚を調理してくれることだ。塩焼きや刺し身、あんかけの唐揚げを楽しむことができる。自分で作った料理は美味しいと家庭科の先生はよく言っていたが材料を準備して調理させた料理もなかなかの美味しさだ。

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 夏を感じる涼しい滝の音を聞きながら美味しい料理を食べる。日本で一番和を感じる場所と言っても過言ではない。和を感じる場所といえば京都や奈良をイメージする方が多いと思う。しかし元旅行会社の私は修学旅行の添乗で和を感じることなく京都を訪れた経験がある。生徒が寝たあとの明日の流れの確認と、事務作業、そしてムダに長い先生方の会議と飲み会。「〇〇君がまた喧嘩しました。」とか「〇〇くんが全然言うことを聞きません。」などなど、基本どうでもいい。私がしたいのは明日の打ち合わせだ。結局先生方が帰ったあとに事務作業をして寝るのは2時。そして朝は5時起きだ。「俺寝れなかったこともあるからまだいい方だよ!」とドヤ顔をするベテランの先輩。寝ずに働いた武勇伝ほどかっこいいものはないといじる代わりに「大変ですね。」と苦笑いでその場をしのいだ。

第五章 ティータイム

 高森と言えば近くにおしゃれな南阿蘇がある。小洒落たカフェやお菓子屋さんなどで平日もコアなファンが愛してやまない、熊本の代官山だ。そんな南阿蘇に「くぎの」というケーキ屋さんがある。東京だと1ピース4000円はするだろうと説明があるここのケーキは価格も安く絶品だ。

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さらに、外でコーヒーとケーキを堪能できるとあって大人気のお店だ。ケーキもコーヒーも美味しいのはもちろんだがなんと言っても自然を味わいながらアフタヌーンをティーできることが地方の魅力である。

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 是非一度訪れてケーキを食べてみてほしい。

第六章 白川水源 水愛好家

 夏といえば水遊びが定番だろう。海で日焼けしながら水着を着て友達を砂に埋める。近くのお店で焼きそばを食べたり冷やしていたスイカを割ったり、夏で一番の思い出を作るには海が一番だ。しかし私の夏はそんな理想とはかなり違っていた。仲の良いラグビー部で防波堤に行き「デッドオアアライブ」を行うことが毎年の行事だった。防波堤と言っても長崎には船を止める初級者の防波堤から波を防ぐ13mの上級者用の防波堤まで様々存在する。話を聞くだけだと行けると感じてしまうが3メートルの初級者防波堤ですら実際に飛ぶとなると足がすくむ。初めて飛び込んだときは恐怖のあまり息を全部吐いた状態で飛び込んでしまった。幸いにも付けていたゴーグルが外れていなかったことで水面までの距離が分かった。もしゴーグルが外れ、目も見えない状態でどれくらいの深さにいるのかも分からないという状況でパニックを起こしていたら死んでいたかもしれない。つまり「デッドオアアライブ」なのである。初心者にとっての「生と死」では面白くない。ということで発案されたのが13mの上級者向けデッドオアアライブだ。体感滞空時間は3年と言われたこのダイブは高校までで2名しか飛んだものはいなかった。そして2名とも上がった後に同じことを述べたのだった。
「海底は砂だった。」

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 さて話は高森に戻るが、高森周辺にいろはすにもなっている水がある。白川水源だ。流石に水源近くでは飛び込んだりするのには勇気がいるが近くに水遊びができる川がある。

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 日本でも有数の湧き水愛好家の鎌田さんの感想も聞くことができた。数々の水を飲み歩き「美味い!」と言うことが彼の一つの生き様でもある。ほとんどの人は水は水だろと言う。そう言われるとそうかも知れないが同じ水でもトイレを流した後に上からちょろちょろ流れる水は飲みたくない。そもそもあれは何のためにあるのか。しかも湧き水にはミネラルが含まれている。そのミネラルが引き起こすミラクルを飲むことによって力がみなぎるのだ。高森に遊びに来た際はぜひ足を運んでみて頂きたい。

第七章 幻のオリーブオイル

 オリーブオイルと聞いてもこみちを連想する人は少なくないと思う。大量にオリーブオイルを使用して一部ではネタのように扱われている。私自身鎌田さんのオリーブオイルに出会うまで一度も使ったことがなかった。そんな私がなぜオリーブオイルを好きになったか伝えたい。

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 何か料理をする時に何を作るかか迷うことがよくある。そんな時にオリーブオイルから何を作るか考えるとレシピがある程度絞られてくるのだ。とりあえず備蓄してあるにんにくをスライスしオリーブオイルで炒める。あとは唐辛子を入れてパスタと会えればペペロンチーノになる。ちなみにペペローションにはならないので注意が必要だ。チキンを炒めるときもにんにくオリーブで炒めれば料理になる。簡単でかつ美味い料理ができる。

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 さらに、コリッコのオリーブオイルにはフレーバーがついている物がある。中でもレモンフレーバーは最強である。サラダや料理はもちろんのことアイスクリームにかけて食べるのもおすすめだ。ちょっとした一手間で料理の質がかなり上がるので興味がある方は来年のクラウドファンディングで購入して試してみてはいかがだろうか。数量が限られているためクラファンで事前注文しておくと確実に入手することができる。


最終章 シーズン2について

 こうやって5泊目は魅力の詰まった宿泊となった。「100泊で完成する民泊」をやっていると多くの出会いから勉強になることが多い。5泊目のみなさま本当にありがとう。

 さて、シーズン2について説明していきたいと思ったがまた別の記事でしっかりと説明しようと思う。


ってな感じでまじでため語でイキって書いちゃって本当にごめんなさい笑
気持ち全部敬語なんです笑
今真冬で企画もなかなか進行できていませんが皆様のお力を貸しいただけると嬉しいです。

それではまた次回お会いしましょう!!

ASOBERGHI DIFFUSI 編集長 鈴木でした




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