「君たちはどう生きるか」感想と、観てから得たもの

「君たちはどう生きるか」について語りたい。語りたすぎる。
という気持ちが募ってこのnoteを書きました。

感想

ひとまず先に感想を載せます!
丁度一ヶ月前に観て書きました。勢いに任せて書いてるので解釈が合わない……と思われる方もいらっしゃるかもしれません、ご了承ください……!

以下、感想

贅否両論な映画をとうとう観たよ~!!!
公開されてからワッ!と沢山の人が観に行って、「???」な人と楽しめた人の両極端な感想でタイムラインが埋めつくされた映画……という印象があるだからちょっと自分から遠ざけていたけれど、ようやっと決意して観に行きました。

端的に言うと、私は楽しめた側だった。けど、「???」な箇所もあった。わりとあった。
賛否の「賛」側の気持ちだけど「否」の人の気持ちもすごく分かる!!……という、不思議な映画だったな……。と思います。

まず最初の空襲シーンで、アニメーションのすごさに圧倒された。
(主人公の走り方がすごいってなった。アニメならではの表現というか……!!緻密!!)
眞人(主人公)の父親の声優を知った上で観たら、父親の顔、中の人に似てるな~と思ってちょっと笑った。

父親関連でいうと、夏子さんが登場した辺りでは、光源氏の父のように前妻に顔がそっくりな女性を見つけ出して結婚したのかと思ったら、話が進むにつれ妻の妹と結婚したことが判明して「ヒェッ…」ってなった。あの時代には普通のことだったのかもしれないけど……。
眞人、母が亡くなったと思ったら父親が母と顔そっくりの人(しかも母の妹)と結婚して、しかもその女性が妊娠中という状況の中にいるのか、辛いな……と思った。まだまだ母に甘えたい盛りでは無いのかと思う。眞人が夏子さんと出会う辺りのシーンであまりにも無口なのは、この事への苛立ちとか困惑とか、色んな感情が混ざっているのかなー、と思った。

青サギの声、菅田将暉さんって分かった状態で観てもちょっと困惑したレベルで彼らしさが無い声だった。
演技力爆発!!「ま゛ひ゛と゛」って感じのしゃがれてる声で喋るから、喉が心配になった。

青サギ以外に沢山鳥が出てきて、インコとかペリカンが主要なキャラクターというのは新鮮な気持ちだった。
インコ怖かったな……。中盤あたりに注文の多い料理店みたいなシーンがあって、眞人を調理台に誘いながらも背後に刃物を隠してるインコが恐ろしかったです。怖インコ。

青サギの話に戻るけど、彼はスマートな見た目から唐突におじさんが出てくるんだけど、最初は本当にびっくりした!(事前情報から中身人間とは知ってたけれど……)
けど、段々可愛くみえてくる。今作で一番可愛いキャラかもしれないとまで思ってます。
(ただちょっと思ったのは、公開当日~公式から画像があがってくるまでの間に観に行った人、青サギの中身出てくるシーン観てひっくり返っただろうな~と思う。なんじゃこりゃ!!?みたいな。)

ストーリー展開や進み方が特殊な話だと思った。
眞人くんの適応能力が高すぎるのか、異世界?に到着してもなかなか質問をしなくて、だから何の説明もされずにストーリーが進むことがしばしばあって驚いた。疑問を抱えたまま観進めないといけない時間が所々ある。
「これは何?」「どうして?」「ここはどこ??」みたいな質問が無いのですよ……!だから説明もされずそのまま話が展開していく所があったから少し辛くなるかもしれない。

話の展開も、1つの筋に綺麗に沿って進むのでなくて、いつの間にか事が進んだりなんやかんやあってこうなったのかな?って自分で考えないといけない所もあった。だけど、それが別に嫌じゃなかった!
正直観客は終盤の展開に置いていかれちゃうと思うけど、私は観ていてイライラしたりすることなく観れた。あまりにも説明しない映画は疲れたり、モヤモヤが残って嫌な気持ちになることもあるけど、今回はネガティブな気持ちになることが無かったかな。そこがジブリのカなのかもしれない……と思った。
分からない所もあるけど,面白かった!!けどすっごくふわふわした、よく分からない気持ちになってる。
とりあえず、モデルになった本があるらしいから読みます。こういう気持ちにさせてくれるってやっぱり名作なんだな~、と思う。

観てから得たもの

君たちはどう生きるかを観て、今日で丁度一ヶ月経ったのですが、この映画を観てから私は色々なものを得たな……と思います。

まず、この映画観てから本格的に鳥が好きになりました。
え、この映画で!?って観た方は思われるかもしれません。良いことをする鳥はほとんどいないからです。味方の鳥はアオサギだけだし、ペリカンもインコも若干敵というか、困らせ枠だったので……(老いたペリカンはかっこよかったですね。彼の言葉はまだ理解に至っていませんが……)
私は今までも鳥が好きでした。ただ、シマエナガやペンギンなどのフォルムが丸っこい鳥が好きで、サギや白鳥などの、首が長くてスラッとしてるとこと丸っこいところがあるような鳥については詳しくありませんでした。
しかしこの映画……アオサギが魅力的すぎる。人型のアオサギ(サギ男)も素敵ですが、彼が人型を見せる前、つまり鳥状態の時の姿があまりにも美しく、観ていて「はっ……」となりました。
がっつり鳥に詳しいです!!と宣言できる域には達しておりませんが、好きな動物は?の選択肢に鳥が加わったほど好きになっております……図鑑とか欲しい。バードウォッチング行きたい!!あと動物園にも!!!

あと、この映画を観てから、ジブリについて知りたい気持ちが今まで以上に強くなりました。
宮崎駿監督や鈴木敏夫プロデューサーの経歴や今までつくりあげてきた作品などを知りたくなって、分厚い文庫本を購入して読破したほどです。その本も面白かった!!
私は元々もののけ姫の大ファンで、5歳頃から何回も見返しており、また他にも好きなジブリ作品は色々あるためジブリファンでもあったのですが、ジブリの歴史や監督やプロデューサーの考えなどを深く知りたいと思ったのは初めてのような気がします。今までもヴィレッジヴァンガード等に行ったらジブリコーナーに必ず立寄ってグッズを見ていましたが、今は本が欲しいです……ジブリの建築みたいな本をこの前見つけてしまったので……。(他にも、宮崎駿監督が児童文学について語っておられる本や、Switchのジブリ特集も欲しい!!物欲!!!)

こんなに心を揺り動かされ続けているということは、何かが私の琴線に触れたのだと思います。今はその何かを探し続けている最中なのかもしれません。本当に面白かった〜!!!
メイキングとかアフレコの裏話とか聞きたい……ドキュメンタリーできんかな!!??と今めちゃくちゃ思ってます!!!実現して欲しい!!!あと、金曜ロードショーで放送されてそれ観ながら家族か友達と語り合いたいです……!!ネットの盛り上がりも観たい!
ここまで思わせてくれる作品に出会えて感謝しかないです……有難い!観てからが本番、楽しめる作品なのかなと思いました。

今回はここまで!皆様も良い映画体験ができますように……!!

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