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映画『キセキーあの日のソビトー』を観てみたら、、、

男性四人組ボーカルグループ『GReeeeN』。全員が現役の歯科医で、その仕事に支障をきたさぬよう、素顔や本名の公開なしで音楽活動をしています。「愛唄」や「キセキ」「遥か」など数曲好きな曲があり、時折テレビで特集をやっていたら見るという感じでした。

その特集で、歯医者と音楽の二つを続けてきたことの大変さや葛藤、そして喜びを垣間見ました。興味が湧き、Amazon primeで彼らの半生を描いた映画『キセキーあの日のソビトー』を見てみることに。

見てみると、、、2回泣きました。GReeeeNの1人ヒデの兄でJ I Nという人がいます。現在、GReeeeNのプロデュースをしている人です。家業である医者の道には進まず、バンドで食べていこうとするけどなかなか思うようにいかない。厳格な父親にも全くわかってもらえない。そんな状況が続きますが、あるとき弟のヒデがとても楽しそうにグリーンボーイズとしてライブハウスで歌っているのを見て、彼らの縁の下の力持ちになる事を決意。

映画の終盤、J I Nが父親に会いに行き、対峙する場面があります。
「お前の音楽は所詮はお遊びだ。命に関わる医者という仕事には勝てない。おまえには、世の中から必要とされる仕事についてほしかった。」と言う父親に対し、こう返答。
「だったら俺は、心の医者になってみせます。必要とされてみせます」

この言葉が最も心に残りました。確かに音楽でも美術、文章、映画、テレビ番組、茶の湯などにせよ、お医者さんのような力はありません。けれど、魂のこもった優れた表現には心を元気にする作用があると思います。生きる活力に直結している。それはとても素晴らしい事だと。

素直に、とても元気が出る映画。観れてよかった。

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