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北欧に感じる、大変な中でも他人を想うやさしさと強さ

決して無理をしていない、人への思いやり

Facebookでフィンランドやノルウェーに関するアカウントをいくつかフォローしていると、新型コロナウイルスの流行という大変な状況にあってもほっこりなニュースが流れてきます。

1. ノルウェー🇳🇴・ノルウェー在住ジャーナリストの方の記事

ノルウェー皇太子も在宅勤務 清掃員にビデオ通話で感謝したかった

王室が率先してリモートワークをしていることは当然素晴らしいのですが、その事実をきちんと国民に知らせるところが、ニュースの意味を成しているなぁと思います。

しかも内容が「ビデオチャットで清掃員に感謝」って。
今じゃなくても良くない??ってなりそうな話題だけど、今だからこそ、どれほどに意味のあることか。そこが意図されているのが、北欧らしいというか、私が好きなポイントです。
そしてノルウェーのニュースをこうして日本語でも記事にしてくださっている鎧さんにも感謝です。

2. ノルウェー🇳🇴・大使館の投稿

ノルウェーは コロナウィルス 緊急事態対応のためイタリアに医療チーム派遣を決定。ノルウェー全国から集まった経験ある医師・看護師・医療スタッフ20名余が、医療危機状況下の北イタリア・ロンバルディア州で支援に当たります。

引用:駐日ノルウェー王国大使館Facebookページ

Norway sending medical team to Italy

これは4月の2週目に入ってからの話ですが、目に入ったこのニュースに心が和らぎました。
ノルウェーだって大変なはずなんですよ?長い間 日本より感染率は高かったし、この時点で全国で6,000人近くが感染してたし。(ノルウェー人口:約540万人)

少しずつ自国の感染のスピードが収まってきたところで、早速 自分たちより大変な国の支援に行く。
その心意気とスピード感に惚れます✨
日本からも中国やイタリアへ何らかの支援に行っている方もいらっしゃるのかもしれない...けど、国として支援に踏み切る強さがイケメン!!!イケてるカントリーと言うべきか。

しかも、無理をして犠牲的になるわけじゃない。これはフィンランドの人たちも同じかなぁ。無理なときは無理!って言う。
大変な中でも、自分に少しでも余裕があるときは他人に想いを馳せられる人間になりたいものです。

3. フィンランド🇫🇮・大使館の投稿

フィンランドでも学校は閉鎖されていますが、多くは遠隔で授業が続いています。毎日自習課題が各自の携帯に届き、回答もオンラインで送ったり、時にはオンライン会議で先生やクラスメートと話をしたり。音楽や体育の授業もあります。先生たちも今まで以上に工夫と準備時間が必要なようです。デジタル機器がない子供たちには、学校が貸し出したり、企業も支援の手を差しのべています。子どもたち、親、先生たちは試行錯誤を重ねながら、できるだけ普段通りの生活が送れるよう努力が続きます。記事は英語ですが、どう遠隔授業をやっているのか一例がご覧いただけます。

引用:フィンランド大使館Facebookページ

AS FINNISH TEACHERS MOVE CLASSES ONLINE, FAMILY ROUTINES CHANGE

長い記事ですが、私のお気に入りはここ。
”Teachers, students and parents should not demand perfection of themselves, especially under these circumstances.“

先生も生徒も親も、この状況では完璧を求められるわけじゃない!

↑フィンランドの学校を複数見てきた感じからすると「この状況では」じゃなくて、いつもそう(笑)

完璧じゃなくていい、まず挑戦してみなさい。ちゃんと見守ってるから、安心して。

先生たちは常にこの基本姿勢を持っていると感じます。それでも不安な子や発達障害などでパニックになってしまう子に対しては、言葉で伝えます。

先日フィンランドで先生をやっている友人とメッセージでやり取りする中で、学校は閉鎖されてるのか尋ねたら

「まだ閉鎖されてる。生徒たちが恋しい!」

って返事が来た。

私の周りではこんなふうに教師の仕事を愛し、楽しんでいる人が多いように思います。その姿勢は生徒にもよく伝わっているから、子どもたちも先生たちに対して信頼と尊敬を持っているのだと思います。

話は少しそれましたが、私が思う北欧の素敵なところでした。

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