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第三言語で生活するということ

日本語でも、英語でもなく

「ノルウェーは何語なの?」

と、よく聞かれるのですが、ノルウェーにはノルウェー語があり、ノルウェー語で生活するのが一般的です。
ただ、だいたいの人は英語がかなり上手に使えるので(ネイティブレベルの人もいます)ノルウェーに旅行に来るのであれば、英語だけで何の問題もなく過ごせると思います。

私のようにしばらく滞在して生活する場合や、仕事をする場合には、ノルウェー語ができないと厳しいと言われています。私も事前にそういう情報を仕入れていたので、1年以上ノルウェー語の勉強は続けてきました。

だから少しは読んだり推測したりができるようになってはいるものの、話すとなるとまだまだ英語が先に出てきてしまうし、挨拶程度だとついフィンランド語が先に頭に思い浮かんでしまう...

私が混乱するのが、最も簡単な  "Yes"  の返事。

何かを聞かれて「はい」と言いたいとき、
英語なら       Yes(イエス)
フィンランド語なら  Jo(ヨー)/ Kyllä(キュッラ ←ホントは日本語では書けない感じの音)
ノルウェー語だと   Ja(ヤー)

英語で話すならすぐにYesと答えられるけど、
ノルウェー語で聞かれると一旦 Jo(ヨー)と言いそうになってから、
Ja(ヤー)と口に出して答える。

フィンランドに住んだことはないけれど、複数回滞在する中でたくさん言葉を教えてもらったし、日本でも少し勉強してたことがあるからこそ、自分の中ではちょっと厄介。
少しずつノルウェー語に慣れていこうと思います。

お互いに英語は第二言語だから

つい英語を使ってしまう傾向にあるけど、私にとっては英語だって第二言語であり、決して自由に使える言語ではありません。聞いていてほとんどのことは理解できるけど、自分が話すとなるとなかなか言葉が出てこない。そんなレベルです。

だから実は、英語が第一言語じゃない国にいるのは安心でもあります。
フィンランドの人もノルウェーの人も、英語が第一言語じゃないという点では私と同じだから。
難解な単語やスラングをわざわざ使う人もいないし、私もあまり気にせずに間違えられるし、お互い理解することが最優先だから通じ合えればいいし。

どれを買ったらいいんだ...? スーパーで長時間過ごす私

そうは言っても、よくわからない言語の中で暮らすって大変なことなんだな、と改めて感じています。

日本でもいろんなスーパーに行って吟味するのが好きで、滞在時間は結構長いほうだと思うのですが、ノルウェーに来てさらに滞在時間が長くなってます。単純に今は時間に余裕があるのも理由の1つだけど。

なぜかって、どれを買っていいかよくわからないから...

見た目でだいたい何なのかはわかるし、大抵は間違うことはないのだけど...
自分の好みのものを見つけようと思うと、書いてあることを理解するのに、とにかく時間がかかる!

例えば洗剤。
数年前から日本でも洗濯や食器洗い、手洗いなどの洗剤は、石鹸成分 もしくは 自然分解される成分の洗剤を使うようになりました。値段は少し高くなるけど、自分の手肌に心地良いのと、地球環境を破壊せず自然に還っていくことに安心して使うことができるからです。

そういう洗剤を選ぶようになってから、洗濯洗剤や柔軟剤の意図的につけられている香りに耐性がなくなり、香りがきつすぎて、もはや一般的に売られている洗剤に戻れなくなっているのもあって...

ノルウェーでも同じような自然に還る成分の洗剤を探したいという欲求があるのです。

Google translateでカメラをかざすと翻訳してくれることに気づき、それっぽい商品片手にiPhoneをかざしてみるけれど、結局 直訳だけでは細かいことはわからず、最終的に買わないままお店を後にする。

他にも、

● 加工食品にどんな原材料が使われてるのか、商品を手にラベルをじっくり見たり🧐
● チーズやヨーグルトに種類がありすぎて、どれがどう違うのか判断するのに手間取ったり😟
● 表示されている価格がどの商品を指してるのか、いまいちわからなかったり🤨
● そもそも通貨であるノルウェークローネの感覚がまだよくわかっていなかったり🤪
● 商品棚が高すぎて、見たい商品に手✋も目👀も届かなかったり😬(苦笑...もちろん必要があれば店員さんに助けを求めます)

こんな調子で過ごしていると、スーパーにいるだけでどんどん時間が経っていきます...😝

幸い、私には困ったことがあれば聞ける人が近くにいるし、洗剤の種類みたいな細かいことは現地に住んでいる日本人の方に聞いてみれば済むこと。

それに間違ったり高かったりしても、まず買ってみて学習するのもありかなと思います。

忘れたくないのは、外国で自分が困ったときの気持ち

よく知らない場所で、さらによくわからない言語の中で過ごすときには、いくら準備をしていても困ってしまうような場面に出くわします。
そんなときは、どうしよう...?😨 とまるで子どもに戻ったような、とっても心細い気分になるものです。

本当にラッキーなことに、私は困った状況に陥ったときには必ず誰かが助けの手を差し伸べてくれます。困っているのでもちろん自分から助けを求めにもいくのですが、嫌な顔ひとつせずやさしくお手伝いをしてくれる人にこれまでたくさん出会いました。
「自分も同じように外国で困ったことがあるから大丈夫だよ〜」なんて言ってくれる人もいて。😭

だから自分も、この困ったときの心細い気持ちを忘れず、いつか誰かが困っているときには同じように力になりたい。

そう思うから、自分への備忘録として、困ったときの気持ちを忘れるんじゃないぞと。ここに記録しておきます。

ちなみに食べることが大好きな私は、よくわからないながらも

「おいしそうなものを嗅ぎ当て、それなりの栄養バランスのものを自分でつくって食べる」

という能力はここでも発揮できているので、食事に関しては心配には及びませぬ。😋😎✨

↓スーパーで店員さんに手伝ってもらって手に入れたハチミツ♪🐝


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