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一歩引き考え、退く。

この時期になるとプロ野球では「引退」の文字が多く出てくるようになりました。
友達の推し選手が引退を決めたりと、今季も切ない案件がいくつかございまして、自分のことのように寂しくなり涙を流すことがございます。
独立リーグもシーズンが終わって任意引退選手がリリースされるようになりまして、さらには今くらいの時期になると自由契約となった選手が自身の進路について悩みに悩んで、引退という答えに辿り着く…なんてことも増えてまいりました。

引退するという決断は、簡単にはできません。
今まで自分の人生の全てを形成してきたものを(ほとんど、あるいは全部)辞めなければならない…その決断は当然最後に決めるのは自分自身。自分で自分の人生の道筋を変えていかなければならない。
私も長い年月をかけて今の仕事をしていますが、それをほぼ全て手放せと言われたら、できないと思います。自分で決めることも今は難しいなと感じています。

そう考えると、こういった決断を下せる選手たちってすごいなと感じざるを得ません。尊敬するしかないです。

「未練はある」
「すべてやり切った」
「別の目標ができた」
「これからのことはこれから決める」

いろんな人がいますが、みんな自分の人生をしっかりと見つめて、今とるべき選択肢を決めている。
自分自身を客観的に見つめ直すために、一歩「引」いて考え…そして「退」くという決断を下す。

「寂しい」
「もっともっとやれるはず」
「まだ選手として見たかった」

ファンのエゴではあるけど、そういった言葉は自然とわきあがるものです。それはもう人間の感情ですから仕方ないです。
でも、選手たちが悩みに悩んで下した決断は、やっぱり尊重すべきなんだろうな…と思います。これだけ自分を見つめての結果ですから、ね。
それに、選手としては引退し「終わり」を迎えたけど、新たな道の「始まり」でもありますから、ファンも下を向いている場合ではありませんよね。

これは私の経験談ですけど、思い入れの深い推し選手が引退した翌年とかは自分の「推し事」にも変化が見られるターニングポイントになったりもします。
このnoteや私の各アカウントをよく見ておられる方はもうご存知なお話ですが、私を投手好きにさせた選手が引退して翌年に独立リーグにコーチとして派遣されて、その派遣先のチームの沼に入ったなんてことがございましたので…。
ぶっちゃけ、引退がズレていたり、派遣がなかったらこんなnoteだって書くことがなかったかもしれません。それくらい大事すぎるターニングポイントになりました。

経験談を見て、だからなんだ?と言う方もいらっしゃるかもですが、選手たちが悩みに悩んで決めたことが、巡り巡ってファンにも影響を及ぼすこともあるので、そう考えるとワクワクすることもあるかもしれませんね。

…でも、こればかりはワガママということで言わせてほしい。
毎年のことながら引退の知らせは寂しいです。

今季も、全力で闘い、新たな道に進もうと決断したかつての「選手」たちに、お疲れ様と言いたいです。

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