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アボンリーへの道 #51 

 
Jasper's Home Movie ホーム・ムービー
あらすじ
発明が大好きなジャスパー。活動写真を見て、
改良計画を練るが、資金が足りずに困っていた。
そこで、セーラは自分の遺産から
前借りして、資金を提供する。
そんななか、アメリカから来た不動産屋が
アボンリーを買い占めようと画策していた。

コメント
今回は、ちょっと泣けました。
嘲笑する島の人たちと、傷つきやすいジャスパー。
自分を信じられないのですが
好きなことはあきらめられない。
モノになるかどうかもわからない
活動写真の改良計画を立てます。

セーラとオリビアは、ジャスパーの味方です。
とくにセーラは、自分の財産をつぎ込むほど
ジャスパーが大好き。
ノブレス・オブリージュについて
前回、ジョナサンから聞いたことも
ひとつにはあるかもしれませんね。

生活水準が上がることで、
失うものもある。
アボンリーの人々を動かしたのは、
ジャスパーのおかげもありますが
ヘティ伯母さんの雄弁さも
助けになっていたに違いありません。

ジャスパーをバカにしていたヘティ伯母さんは、
ほんとうは、セーラや島の将来が
心配でならないのです。

こういう、情に厚いところがあるのに
教師という硬いよろいをつけたまま
セーラにつきあうから、
あの子が反発しちゃう。
無理もないと思う。

活動写真で、自分たちの思い出が
子々孫々まで受け継がれていく……。
壮大な話。おカネでは買えない財産。
アボンリーのみんなも、
その価値に気づいて
不動産屋との契約を破棄してしまいます。

ヘティ伯母さんが、もうちょっと
ガンコでなければ、
話はもっとやわらかく済んだはずですが
まあ、このシリーズは、
そういう個性を尊重するのが
ウリですね。

20世紀初頭のカナダを
懐かしさとほのぼの系で語るシリーズ。
今回は、説教臭かったけど
なかなか、良かったと思いました。

#テレビドラマ感想文

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