見出し画像

『めんどくさがり屋のための文章教室』関連コラム06

はやみねかおるの『めんどくさがり屋のための文章教室』についてのコラムです。シリーズです。その6は、以下の抽出から。

表現を豊かにするたとえは、連想ゲームでスラスラ出てくる

「めんどくさがり屋のきみのための文章教室」より

スラスラ出て来たら、苦労はしませんよね。 そこで、わたしもいろいろ、たとえを考えるコツを 別な本で探してみました。

芝山大輔の『おもろい話し方』には、たとえてツッコむやり方が紹介されています。以下は要約と抽出。

硬すぎるフランスパンは、「これ、冷凍庫から出したてのあずきバーみたいに硬い。まるで石みたいです」  
分厚いフレンチトーストに、「辞書みたい。大きくて重くて、食べるのが大変です」  
激しく躓いた人に「びっくりしたときの猫みたいに激しく飛んでましたよ。まさに空中を舞うような感じでした」

あるいは、

具体的な例を出す代わりに、あえて抽象的な言葉を使うことで、読者の想像力をかきたてることができる。のび太とドラえもんの関係を例に挙げると、のび太が「ドラえもんと一緒に住んでいるやつなのか、それともドラえもんが世話しているやつなのか」とツッコむ。

数字の違和感をたとえる

「高い・安い」「大きい・小さい」「長い・短い」「重い・軽い」



百万円のブドウと書かれた絵をどうたとえるか
「ファミリーカーが買える」
『この値段なら、あれが買えるな』『この長さならアレと同じかな』
数字や価格の違和感を感じるとき、具体的な物や状況に置き換えて考えます。例えば、百万円のブドウと書かれた絵を見たとき、その価格の高さを理解するために「ファミリーカーが買える」という具体的な例えを使うとか。同様に、「この値段なら、あれが買えるな」とか「この長さならアレと同じかな」といった具合に、感覚的に理解しやすい形で表現します。。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?