車を片手で運転したい
□余談
ダイパの舞台になったシンオウ地方って北海道がモデルなんだよねたしか。北海道の地でダイパの広告見かけたら写真は撮るさ。
□ここから本文
1泊2日で札幌に行ってきた。
初めての北海道です。 もともと北海道に憧れはあったのだけれど、なかなか行く機会がなかった。働いてると時間がないし、働いてないとお金がない。ずっと前から北海道の友達に「北海道行きたいー」とただ口先で言ってるだけで、行動を起こすわけでもなく年月だけがひたすら過ぎていってた。
お金と時間の両方が十分にあるってどういう状況だ。リタイアした老後?老後だと今度は体力がないだろうが。そんな先まで友達全員が元気でいる保証もないだろうが!!
僕の座右の銘は「好きな人たちや会いたい人たちには会えるうちに会っておけ」と「愛は熱いうちに伝えろ」です。
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新千歳空港で飛行機を降りる。市街地へ向かうべくJRへと足を運ぶと、早速かましてくる北海道。これが噂に聞く広さマウントか。けっこうなご挨拶だねぇ。
でけぇな。
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札幌に着いて、まず北海道大学に足を運んだ。目的は『動物のお医者さん』のモデルになったH大学獣医学部だ。 獣医学部は北海道大学の端っこにある。札幌駅から大学までは歩いてすぐなのだが、校内がとんでもなく広い。昭和記念公園くらいある。端にある大学入口から、反対側の獣医学部まで20分以上くらい歩くはめになった。
ずっと雨は降ってるし、面白いものが多くて寄り道はしちゃうしで、ヘトヘトに疲れた。ここに通っている学生は毎日こんな広大な土地の中を移動しているのだろうか。原付くらいないと授業に間に合わないんじゃない?
やっとの思いでたどり着いた獣医学部には、ハムテルも二階堂もいなかった。
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夕方に友人と合流し、「うぉんたな」という居酒屋に連れてきてもらった。ここは飲み放題に日本酒が含まれているのだが、銘柄が選べないようなちゃっちい飲み放題ではない。多くの日本酒が冷蔵庫で冷やされており、好きなものを自分で選べる。客が自分で勝手に持ってきていいシステムなのだが、とりあえず一杯目は店員さんに北海道のお酒を持ってきてもらう。
まずは左のヒトツメという酒をいただく。
美味い(びみい)。やや甘めで飲みやすい。
つづいて右の福司。
こちらも美味い(びみい)。ヒトツメよりもキレがある。
料理もおいしい。海の幸があらゆる形に調理されて出てくる。刺身、焼き、煮、混ぜ、漬け。どれも甲乙つけがたいおいしさだった。
飲み放題が終わり、店を出る時に「ゴリラ」という居酒屋を店員さんにおすすめしてもらったので2軒目で行きました。写真は撮り忘れたけど、かにみそとサンマの刺身がおいしかった。
4年ぶりの再会で当時の話に花が咲くのかなと思っていたけど、話すことといえば今の仕事、アニメや漫画、恋人、目の前にあるおいしい料理やお酒のことばかりで、とても楽しかった。昔話はあまり好きじゃないから、今が楽しいっていう話とかをしていきたいし聞いていきたい。
ワイルドスピードの話になった時に、スカイミッションを途中までしか見てないって言われてそこだけはさすがにブチ切れました。他の作品はまだいいけど、スカイミッションだけは最後まで見ないと許さん。
…そう、最期まで。
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2日目は朝から銭湯に行ってきた。飲んだ後の別れ際に教えてもらった「北のたまゆら」というところなのだが、開店まではまだ時間があったので1時間の距離を歩くことにした。寒かったけど、知らない街の誰もいない早朝は気持ちが良かった。
モヤがかかる街を見て「ミストみたい」って思う癖やめたい。
ようやくたどり着いた銭湯はハイパーめちゃくちゃウルトラ良かったです。これまで行ったことのある銭湯の中では1番安いにもかかわらず(なんと450円)、風呂は熱々でサウナもばっちり。休憩所も畳で居心地がよかった。ついでに喫煙所も綺麗でなおかつ趣があり、トータル最高だったので、もし何かのはずみで札幌に住むことになったら絶対にこの近くに住むし休日には絶対朝から行く。あとは漫画が置いてあれば一点の曇りもない究極だった。
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風呂に入ったら次は寿司が食べたい。ので、銭湯を出て検索で真っ先にヒットした地元民御用達の寿司屋に行く。その名も「トリトン」。席に着くなりレーンの中の職人さんがにこやかに自己紹介をしてくれる。丁寧〜。
寿司と言えば普段は100円の回転する系しか食べない人間なので、旅行でしかしない贅沢を存分に楽しんだ。デザートの杏仁豆腐まで食べた。 最後まで全てがおいしかった。
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札幌2日目のテーマは「食べる」。カロリーも予算も気にせず食べるというコンセプトで札幌を攻めていく。これは朝の風呂上がりに畳でゴロゴロしながら決めた。
ひとまず寿司で腹一杯になった腹を落ち着かせるために歩く。東へ歩く。次の目的地「ら〜めん共和国」まで歩く。
ラーメンにハマる時期というのはある。半年から1年に1回、1日2食ラーメンが食べたい時期があるのだが、最近がまさにそれだった。寿司で満たされた胃袋に隙間を空けるイメージを描きながら、心と腹でラーメンを想う。
札幌らしく味噌ラーメンを食した。おいしい。
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友達がかっこいい車で迎えに来てくれた。自分用のお土産を買ったあと、飛行機まで時間があったのでモエレ沼への寄り道をリクエストをする。
「マジで何もない」「行きたいっていう人初めて見た」「ウケる」「現実としてアラサー」などいろいろ言われたが、聞かなかったことにする。
・ガラスピラミッド
・丘
とても広かったです。
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空港まで車で送ってもらった。2日間ずっと付き合ってくれたうえに、片道1時間以上の道のりを送ってくれた。かっこいい車を片手ですいすい運転する余裕や1発でバック駐車を決めるテク、そして空港で降ろしてくれたあと爆速で去っていく後ろ姿も、どれも世界一かっこよく見えた。最後の最後までありがとう。
片手運転とバック駐車をごく自然に出来る人は男女問わずイケメンだから僕も練習しときます。
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誰かのために時間やお金、能力を惜しげもなくかけられるっていうのは、理想ではあるけどなかなか難しい…と思う。でもそれを当たり前のようにできる人はいて、そういう人はみんな魅力に溢れてる。4年ぶりに会った友達は、人間的な魅力で溢れかえっていた。(4年前はそれに気づくほど親しくなかっただけという説もある)
自分を省みると、普段の友人付き合いの中において自分勝手な理由で不誠実な行動を度々とってしまうことがある。
疲れてるから遅刻する、お金を使いたくないから行かない、恋人に会うから途中で帰る、日程調整が適当すぎてダブルブッキングに直前で気づく、など。
親密な友人ほどこういうことをしてしまう傾向にある。どうせまたすぐ会うし、と。許してくれるとも思ってしまう。完全に友情に甘えているし、客観的に見ればこんな奴とはいずれ友達じゃいられなくなるな。ごめんなさいこれからはちゃんとします。
自分がひどく小さく思えたけど、彼女の姿を見てそういうことはやめようと思った。好きな人たちひとりひとりと恥も後悔もないように向き合って、自分の時間や能力をいくら使っても惜しくないと思えるような、そういうものにわたしはなりたい。
でも、お金だけは上限ちゃんと考えます。
□おまけギャラリー
紅葉に飲み込まれた小屋
鮮やかな紅
微笑むNIKKAおじさん
8店舗もあって悩んだ
壁から電車が飛び出てきがちな北海道
公共交通機関でずっと読んでた本。深夜ラジオリスナー必読の一冊
自分用のお土産として買ったzippo
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