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遅読の人が速読できるようになるたった1つの方法

 結論:重要な部分以外を「飛ばし読み」する

 速読できる人って、シンプルに文章を読むスピードが速いと思いますよね。

 でも実際には、速読がうまい人は文章を「飛ばし読み」してるとわかっています。

 そこで今回は、本当に効果のある速読の仕方について紹介したいなと。

 この記事は小説とか読み飛ばしに向かないものになります。

 なので、自己啓発書やビジネス書など知識系の本を読むときに使ってください。


なぜ「飛ばし読み」なのか?

 そもそも速読しながら内容を理解することはできません。不可能。

 なぜなら、読書のスピードと理解度はトレードオフの関係にあるから。

 つまり、私たちは読むスピードを上げればあげるほど理解できる能力が落ちる。

 逆に理解を深めたいなら読むスピードを下げるしかない。

 なので、速読のテクニックとして有名な方法、たとえば

・目を動かすスピードを上げる
・文章を1文字ずつではなくかたまりにして読む
・毎秒1ページの速さで、写真をとるようにページをめくる

 といった方法は間違いです。

 理由は速く読んだ分理解度も浅くなるから。

 これはカリフォルニア大学(R)やバース大学の研究(R)でも明らかになってます。

 パーっと1冊全部読み切った後はなんとなく読んだ気になるんだけど、しっかり内容を理解できたか?というと微妙なところ…。

 私も22、3歳くらいの時に一度速読法をやってみたんですが、なんか気持ちが悪くて続かなかったんですよね笑

 速読酔い(そんな言葉あるのか)するんです。

 目がありえない速さで文章読んでいくので、ううぅっってなるんです。

 鋭い方はここで気付いたかもしれませんが、今回のタイトルで

 「遅読の人が速読できるようになるたった1つの方法」

 としたのは、結局速読って飛ばし読みにつきるから。

 読むスピードを上げたら理解度が下がっちゃうので、速読したいなら重要な部分以外を読み飛ばすしかないんですよね。


重要な部分の判断の仕方

 ここまで読んだ方で、

 「大事な部分以外を読み飛ばせばいいのはわかったけど、それってどう判断すればいいの?」

 と疑問に思った方もいるかもしれません。

 やり方は大きく2つあります。

 1つは、本を開く前に自分が読む目的を見つけること。

 以前記事にも書いたように、人はなぜその本を読むのかわかってないと何が重要なのか判断できません。

 詳しくはこちらの記事でまとめてます↓


 2つ目は量をこなすこと。

 筋トレと一緒で、これはもう量をこなすしかありません。

 「え?じゃあ速読できるまでに時間かかるじゃん」

 と思った方もいるでしょう。

 でも工夫はできます。

 それは、同じジャンルに特化する。です。

 つまり速読の効果を実感したいなら、いろんなジャンルの本を読むよりも、同じジャンルを10冊読むと効果が出やすくなります。

 なぜなら、同じような分野の本を読めば、すでに知っている情報が増えてショートカットできるから。

 たとえば、あなたがHSPならHSP系の本を連続で読むとか、口下手ならわかりやすい話の伝え方の本を読みまくるとか。

 最初の1、2冊は読み終わるまでに時間がかかります。

 が、4~5冊目あたりになると、「あ!この知識は知ってるぞ」となるので、迷わずサラッと読み飛ばせる。

 読まなくていい部分がはっきり分かる。

 そうなれば7~8冊目くらいにはスイスイ読めるようになってます。

 バイクのエンジンがかかった後みたいに、一度コツをつかめばページをめくるスピードをぐんぐんあげれます。

 同じ分野を10冊読めばちょっとした専門家にもなれるので一石二鳥です。

 すぐに速読を実感したい方はぜひ試してみてください。

 めっちゃ効果実感しますよ。


まとめ

 まとめ遅読の人は「目的をもつ+ジャンル特化」で重要な部分を見極めるべし

 幅広く読むと速読できる可能性は落ちちゃうけど、ジャンルを特化すれば重要なポイントを見極めしやすくなるので速く読める。

 自分が読まなくていい部分を読み飛ばしできる。

 さらに目的をもって読んでいれば、

 「自分はなぜこの本を読んでいるのか?」

 といった方向性がわかるので、自分にとって大切なポイントが見つかりやすくなります。

 なので遅読の人が速読したいときは「目的をもつ+ジャンル特化」をルーティーンにしましょう。

 今回は以上です。

追伸
こういった本の読み方について学びたい方は下記の記事もどうぞ。記憶に自信がない人でも安心して覚えられる方法をまとめてます↓


【参考文献・データ等】

・Keith Rayner, Elizabeth R. Schotter et al.(2016)So Much to Read, So Little Time: How Do We Read, and Can Speed Reading Help?
・Geoffrey B. Duggan et al(2009)Text Skimming: The Process and Effectiveness of Foraging Through Text Under Time Pressure

【記事執筆】あすか

【X(旧Twitter)】:https://twitter.com/askalabo

【Instagram】:instagram.com/aska.labo


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