96秒で1.4億円クラウドファンディングで集めたデジタルバンク『Monzo』
Monzoというイギリスのネット銀行をご存知でしょうか。
立ち上げ当初はMondoという名前で、わずか96秒で100万ポンド(約1.4億円)をクラウドファンディングで集めた(史上最速)ことで有名になった会社です。
どんな会社なのか
私は銀行業に詳しいわけではまったくありませんが、検索して調べてことを書いていきます。
Monzoは、ネットバンキング(スマホで利用できる銀行)の先駆者で、いわゆる「チャレンジャーバンク」と呼ばれるタイプの銀行の一種です。
日本でいうと「LINE銀行」や「じぶん銀行」がそれにあたります。
一人勝ちしているというわけではないようですが、現在でもイギリスでは主要なネットバンキングの一角をなしているようです。
どのように誕生し、何が特徴なのか
2015年前後、イギリスでチャレンジャーバンクが次々に設立されました。
Monzoよりも設立されたのがStarling Bankという会社で、2014年に創業しています。Monzoの創業者のトム・ブロムフィールド氏たちは、元々このStarling Bankで働いていました。
Starlingもイギリスでは大きなシェアを持っています。
そして2015年にMonzoが創業します。
当初はモバイルアプリとプリペイドカードの連携という形で運営していたようですが、2017年にイギリスで銀行ライセンスの制限が緩和され、銀行口座と直接連携するアプリとなったようです。
ちなみにイギリスで最も規模が大きい(ユーザー数が多い)チャレンジャーバンクはRevolutという会社です。
Revolutの創業も2015年です。
おそらく2015年前後に銀行業界で大きなルール上の変革の機運が高まっており(2017年には法律改定が起きているので)、その波に乗って新しい市場を開拓していった会社の1つがMonzoだと言えます。
時代の変わり目を活かした例としては他の記事でご紹介した『Checkr』と類似していますね。
そして、決して一番手ではなく、Starling Bankの後ろから別のチャレンジャーバンクとして「ネットバンキング」という新戦法を持って飛び出してきた経緯がうかがわれます。
ネットバンキングも、いきなり出てきたアイディアというわけでもないのかもしれません。
(Y Combinatorの人たちはよくこういう戦略が最適だと言っていますね)
初期のブランディング(100万ポンドのクラウドファンディング)といい、上手に戦略勝ちをしている会社という印象です。
創業者の一人であるトム・ブロムフィールド氏がYC グループ・パートナーとして「B-to-Bビジネスの指標」と「B-to-Cビジネスの指標」をそれぞれ解説している動画がありましたので、今度はそれについてご紹介しようと思います。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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