スタートアップ語録 〈1〉|MVP, VC, エンジェル投資家, シード・ラウンド
スタートアップ界隈でよく出てくる単語で、何を意味しているのかよく分からなかったり、なんとなく理解しているけれど説明はできないものってないですか?
Y Combinatorのダルトン・コールドウェル氏が解説した内容を基に、スタートアップ界隈でよく出てくる単語の解説をします。
MVP (Minimum Viable Product)
最優秀選手…ではありません。
日本語でいうと、「最小限の実用的な製品」です。
ただのシンプルな製品ではなく、誰かにとって役立つものでなければなりません。
ベンチャーキャピタル (VC)
ベンチャーキャピタルの仕組みは、スタートアップ企業に小額を投資して株式を取得し、そのうちのいくつかが大成功を収めることを期待するものです。これにより、最初の投資額を大幅に上回るリターンを得ることを目指します。
多くのスタートアップ企業は成功しないことが多いですが、大きく成功する企業への投資が、全体の利益を支えるのです。
例えば、GoogleやApple、Facebookのような会社に早い段階で投資したとしましょう。当時は利益を出していない小さな企業でしたが、そのリスクを取る価値がありました。
ベンチャーキャピタルの良い点は、リスクは高いものの、成功すれば非常に大きな規模に成長するビジネスを見つけ出そうとする点です。
エンジェル投資家
エンジェル投資家は、通常、自分の個人資金を使って投資を行い、ベンチャーキャピタルファンドとは異なります。
彼らは企業の初期段階に投資し、投資額も2万ドルや5万ドルといった少額であることが多いです。
フルタイムではなく、趣味や副業として行うことが一般的で、起業家自身が会社を運営していることもあれば、リタイアした人もいます。エンジェル投資家になるための特別な資格はなく、資金を持っている人が行うものです。
シード・ラウンド
スタートアップがシード・ラウンド(シードは「種」という意味)であるということに、具体的な定義は存在しません。
特に金額の相場があるわけでもありません。
有名人が設立した企業が10億ドルの評価額で、その会社が1億ドルを調達する場合、それもシード・ラウンドと呼ばれることがあります。
コールドウェル氏は、
「企業が初めて資金を調達し、それがどの程度の金額であれシードラウンドと呼ぶことが一般的」
と言っています。
その他の資金調達の用語として、シリーズA、シリーズB、シリーズCというものがあります。
シードラウンドとシリーズAの違いの一つとして、シリーズAにはリード投資家が関与することが多いです。リード投資家にはある種の権限が与えられることもあり、リード投資家は大きな所有権を取得します。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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