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3分で読めるティール組織その4

ティール組織 第Ⅱ部  第1章
進化型組織の構造、慣行、文化

《三つの突破口と比喩》

時を得たアイディアほど強いものはない。ーヴィクトル・ユゴー

・第I部で説明したように…中略…それぞれのモデルは組織運営のあり方に突破口を開き、以前よりも複雑な問題に取り組んで大きな成果をあげられるようになった。

・進化型組織はどのような突破口を開くのだろうか?

・この組織の本質を捉えた比喩は何のなのだろう?

※解析:組織を作る上でそのプロセスだけではなく、生み出される本質を知ることが必要がある。

《新たな比喩ー生命体としての組織》


・達成型(オレンジ)パラダイム
組織を「機械」にたとえる。人間味がなく、束縛するような感じがする。

・多元型(グリーン)パラダイム
組織を「家族」という。時に穏やかにときに、時に激しく機能不全に陥ることも意外と多い。

・進化型(ティール)パラダイム
組織を「生命体」や「生物」と捉えている。
生命は進化に向けてあらゆる知恵を働かせながら、そこ知れぬ美しい生態系を維持している。生態系は、全体性、複雑性、そして高い意識に向けて常に進化し続けている。自然は、自己組織化に向かうあらゆる細胞とあらゆる有機体の欲求につき動かされて、常にどこかで変化している。
そこには命令を出したりレバーをひいたりする中央からの指揮も統制もない。

※解析:組織の人間同士が1つの生命体として宇宙・自然とつながった状態で自己を結びなおす、と言うメタ認識が必要だ。

《進化型組織が開く三つの突破口》

▶︎自主経営(セルフマネジメント)
仲間との関係性の中で動くシステム。

▶︎全体性(ホールネス)
自分をさらけ出して職場に来ようと言う気にさせるような、一貫した慣行を実践している。

▶︎存在目的
組織自身の生命と方向感を持っている。組織が将来どうなりたいのか、どのような目的を達成したいのかに耳を傾け、理解する場に招かれる。

・この三つの突破口は、具体的な日々の実践を通じて実現していく。


《調査対象となった組織の特徴》

・ここでは、読者の参照用として、各社の業界、事業地域、組織規模といった基本情報を紹介する。

・進化型組織について語る場合でも、そこで働く人々全員が、日常どんな時でも、日々の全てのやりとりをこのパラダイムに従って行っている、ということでは無い。

・そのような単一のラベルを貼ることができないからだ。

・進化型組織と言うときには、組織の構造、慣行、文化的側面の大半ではないが、多くがティール段階の意識レベルに合っている、と言う意味と解釈していただきたい。

・同じように運営したいと考えている他の組織にとって充分役立つ指針を提供できるように、それぞれの事例における実践は詳しく書いたつもりだ。

・その方法があらゆる組織に適応できる構造や慣行か、特定の組織や産業の特徴に合わせる必要のあるものかを区別することもできるだろう。

※解析:モデルとなる各企業に当てはめて固定してそのまま活用するのではなく、その構造、慣行、文化を理解して活用する事を目的としている。それによりティールし続ける組織が生まれる。


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