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3分で読めるティール組織その2

ティール組織 第Ⅰ部
第2章  発達段階について

(多元型→グリーン。進化型→ティール)


・段階的に進化していくと言う発想は、人間同士の優劣を示唆しているのではないか、と受け取るのは実に最も懸念である。

・進歩には段階があると言う現実が問題なのではない。
・そこにある階段を私たちがどう見るか、なのだ。

・(進歩とは)世界に対処する上での「より複雑な」方法なのだ、と解釈する方が有益だと思われる。

・発達段階を一面的に判断しないための別の方法は、それぞれのステージが特定の文脈によく順応していると認めることである。

※解説:物事を分類して整理する時、単純に枠にはめて画一的に捉える事を懸念している。「進歩」「発達段階が次のステージに」というのは、より複雑な問題解決の方法を獲得した、という事。

《人類の進化の複雑さ》

・どのパラダイムも前のパラダイムを内包し、それを超えている。

・人の発達にはいくつもの次元があって、必ずしもその全てが同じペースで成長するわけではない。

・よって1つの段階に収束できるものではない。

・人はある特定の瞬間に、ある1つのパラダイムに基づいて活動している。

※解説:同じパラダイムで行動していても、問題解決に対する答えはバラバラ。見ている世界が違う。それは組織も個人も垂直的にも水平的にも発達する余地があるということ。


《別の段階に移行する》

・人の意識がもう一度次の、より複雑なステージに発達するきっかけは何なのだろう?

・成長のきっかけは常に、現在の世界観からは解決できない人生の大きな試練と言う形でやってくる。アインシュタイン

・問題を解決するためには複雑な視点を持つように成長するか現在の世界観にこだわって問題を無視しようとするかだ。

・これまでに経験のない意識のステージに進もうとする事は、どんなときも非常に個人的で、独特で、やや神秘的なプロセスである。

・そのような経験は誰かに押し付けられるものであってはならない。

《できる事は、次の段階への成長に役立つ環境を作り出すことだ。自分よりも複雑な世界観をすでに獲得した仲間に囲まれ、安心して自分の心理的葛藤を探求できる環境が与えられると、その人が大きく成長できるチャンスが高い。》

※解説:相手を変える事はできない。次の発達段階へ進んだ仲間で「場を作る。」こと。



《発達段階を組織に当てはめる》

・組織に発達理論を適用するときには、単純化しすぎないように充分注意する必要がある。

・システムと文化について語っている。そこで働く人々についてではない。

※解説:画一的に当てはめて個人を評価しないこと。


《リーダーシップ》

・組織の発達段階を決める要因はリーダーがどの段階のパラダイムを通して世界を見ているかによる。

・どんな組織もリーダーの発達段階を超えて進化することができないのだ。

・リーダーたちが組織の構造、観光、文化を整えると、そこで働く従業員は、以前は個人として充分吸収できなかった複雑なパラダイムの行動をとりやすくなる。

・周囲の環境が意識を引き上げてくれる。

・(その人に準備ができていれば)その環境のおかげで新しいパラダイムの中に心から溶け込めるだろう。

・これこそが組織の神髄だ。

・人々をその気にさせて実力以上の能力を引き出し、自分だった頃ではできなかったはずの結果を成し遂げさせてしまうのだ。

・これは近代化によって傷ついてしまった世界を癒すために、多元型組織と進化型組織の意識を必要とする時代には希望となる見方である。

※解説:組織とは、個人の可能性を引き出して成し遂げられなかった目標を達成できる場である。リーダーとは予測と統制よりも、その「場」を作れるか、を必要とされている。

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