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Tourism Lexiconとダイバーシティ

Destination International は2018年からTourism Lexiconというものを発表している。これは何かというと、SNS上でバズった単語の分析だ。米国のDMO出発は、Marketing組織であることもあり、こういうどういう言葉がみなに響くのかという分析はPublicityの観点からも重要だし、面白い取り組みだと思っている。

そして、このTourism Lexiconの順位には、きわめて簡単な単語が並んでいる。英語というのは「簡単」な言語であり、トップには中学生で習うレベルの単語が並んでいる。

DIの総会では、昨年度と比べてHealthという言葉が大きくなってきた。

これを日本語に当てはめようとすると結構難しい。日本語は「難しい」のだ。また、選挙もPRであるという意識が米国には高いことから、こういう分析は進みやすかったということはあるかもしれない。

日本はコミュニケーションを軽視してきたといっても過言ではないと思っている。面白いのは、結局は日本人は同質性を重視しすぎて、その実、コミュニケーションをすることを拒んでいたことなのではないかと思う。

米国の大学の教養課にって、コミュニケーションといのは全員取らなくてはいけない学問なのに対し、日本では、そんな教養単位はほぼないのではないだろうか。まあ、私が大学生の時の話だけど・・・(十年以上も前・・)

このところ、話題になる政府の説明不足やマスメディアの伝え方って話も、この日本の文化的背景にあり、日本人はコミュニケーションの難しさをその同質性から無視をし続けてきたのではないかと思う。で、このコロナ禍で、きづいてしまったのだ。みんな同じことを言っているようでいて、同じ意見なんて存在しないことに。

オリパラでも日本の多様性って言葉を結構きいたけど、多様なことを受け入れられる社会には、正しく言葉を使い、正しく相手の意見を聞くこと、必要だなぁっておもう。

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