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「大手にできるなら我々にもできる」 株式会社エステック 代表取締役 鈴木誠一

Today's President

鈴木誠一さん

鈴木さんのお父様が1979年に「株式会社エステック」を設立し、鈴木さんは2代目となる。家族3人から始め、現在は、難削材の精密加工で右に出るものなし。航空機の部品、スイベルジョイント、ロケット部品を3本の柱に掲げ、さらなる成長を目指す。2024/2/17に打ち上げを成功させた「H3ロケット」にはエステックの部品が使われています!

左:相磯栄希さん 右:代表取締役 鈴木誠一さん

インタビュー

Q1.会社を大きくするのに苦労したことは何ですか?

今でもそうなんだけど、知名度がないから求人が大変。特に高専生なんてね、大手ばかり狙っちゃってるから、非常に大変で。大手って結構シビアですよ。1つのことしかやらせてくれないので、つまらないと思います。

Q2.経営戦略を教えてください。

突き詰めるのが難しいものを探すといいよ。知名度が出てくると向こうから仕事がやって来るようになる。おのずと仕事が入ってきてしまうんだよね。常に上を目指すことが大切で、大手にできるなら我々にもできる、と思ってやっているよ。

Q3.経営者に必要な能力は何ですか?

新しいことを生み出すこと。同じことをやっても仕方がない。あと、経験を積むべきだよ。自分の持っている知識でしか考えることはできないからね。だから、いろんなところに行った方がいいと思うよ。自分の専門を極めて、それから起業するといいよ。専門と違う方向に行くんじゃなくて、自分の範囲内でやった方がいいと思う。起業家は大変だよ。

Q4.競合について教えてください。

競合はいるけど、他の業界よりは非常に少ないと思うよ。飛行機はランニングギア、機体、エンジン、内装の4つに分かれていて、私たちはエンジンの中でも特に難しいものを作っているから、競合は少ないですね。

Q5.今後必要となる人材を教えてください。

新しいことを生み出せる方。経験上、技術的なことを上げていくことはなんとかなるんだけど、新しい試みをできる方、新しい発想ができる方は面白いと思いますね。

Q6. グローバル化についてどう考えていますか。

絶対に必用ですよ。私は英語ができなくて辛いです。非常に困ってます。だから、君たちは絶対に留学に行った方がいいよ。これからの日本は仕事がなくなる一方だから、英語ができないとだね。

Q7.若者へのメッセージ

今の子は想像力が足りないと思う。検索すればすぐに答えが出てくるから、自分で生み出すことができない。自分の能力以上のことを発揮するってなかなか難しいけど、現状に満足しないでほしい。だから、どんどん新しいことにチャレンジしていってもらいたい。学校の勉強だけじゃなくて、自分の趣味やいろんな経験をした方がいいよ。あと、高専生や理系の学生は文系に使われちゃいけないよ。今の社長ってだいたい文系だよね。理系の学生はよくコミュニケーション能力が足りないって言われるから、やっぱり英語を頑張った方がいいよ。

Q8.10年後の会社の姿

競合の大手3社と40人くらいで戦わなきゃいけないから、大変ですよ。ここが限界ってわけじゃないけど、会社をもっと大きくするにはどこかと手を組んでやる必要があるね。

まとめ

エステックは、先見の明と挑戦の精神をもって、難削材の精密加工において確固たる地位を築き上げてきました。加工の難しい分野であるがゆえに、常に新たな技術や発想を求め、高い成果を上げてきました。また、英語力、想像力、新しいことに挑戦することの重要性を学びました。エステックの更なる飛躍を応援しています。


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