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Tamaniha

良い大人がこんな時刻に

公園のベンチにいる横たわり
煙草を吹かしている。

とりあえず視覚に飛び込んでくる
星は二つ

広い公園なのだが
まぁ本当に数名ポツポツ人影が。

良い周波数なのだが
氣にかければ割と電灯は多い。

「東京」

という街はどこまでいっても
自然との共存という言葉が
似つかわしくない。

人が集まってくるからには
それなりの理由があるのだろうが

もはや都会暮らしという行為自体に
なんの執着もない。

ここ数年信じられぬ程
街中に出る事にプラスの要素を
見出せなくなってきている。

もう僅かで午前様だと言うのに
耳に聞こえるは電車の往来の音と

近くの国道を走る車の音と。

耳を凝らす。

という表現を使わないと
機械音以外の微細な音は拾えない。

別に何が正しくて
何が間違ってる。

なんて大袈裟な大義を
投げかけているわけではない。

この街に慣れてしまえば

「当たり前」

という言葉が何に対して
当たり前なのかおそらく
分かりにくくなっていくのだ。


あなたの目の前には
今どんな風景が見えているのだろうか。

あなたは今一体何を想い

眼前の風景に対して言葉を以って
自己の表現をされる時

私達は同じ「人」として
何か少しでも重なりあえる部分は
あるだろうか。

場所や距離
環境や状況

数え上げればキリが無い

『違い』

の中で何か少しでも

おんなじだね。

と言えるモノがあるだろうか。

おんなじだね。

と感じるモノがあるだろうか。

#コラム
#東京
#2018
#夜



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