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温もりと微睡み

この世界は何処へ行っても悩みが尽きない。
他国から平和な国として有名な日本でさえ、生きていれば大きな物から個々の小さな不安や悩みがある。
みんなはどうやってその不安や悩みと戦い、打ち勝って居るのだろう。
常々、そう考えては見るものの答えに辿り着くことは出来ず不思議で堪らない。

私の中で不安や悩みと戦う中少しばかりの休戦のためにする事がある。
干し終わった後の布団の中に入り温もりに包まれることだ。
こうするといつも思い出すことがある。
そう。昔、母と共に寝ていた頃だ。
洗剤と太陽の香り、隣で眠る母の温もりを思い出す。
「懐かしいな。いつから一緒に寝る事をやめてしまったのだろうか。」なんて事を呟きながら傾き始めた光を浴びながら微睡む。
あの頃の真っ直ぐ向けられた慈愛を懐かしみ心が和らぐ気がする。

最近は雨や曇りが多すぎて天気には抗えないな〜なんて思った。
今日だけは、母に言ってみようかな。
「久しぶりに一緒に寝てみてもいいかな。」

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