β-220 じゅじゅつかいせん

もし、「今期(2020秋-2021冬)の深夜アニメでおすすめな作品とかってある?」と聞かれたら、ベタな回答になってしまうけれど、「呪術廻戦」と答えることだろうと考えるあした・の・β<ベータ>です。

週刊少年ジャンプにて連載されている芥見下々先生の作品で、名前の通り、「呪術を廻る戦い」を繰り広げているダーク要素の極めて強いバトル漫画で、アニメのほうもTBS/MBS系列の深夜帯レーベル「スーパーアニメイズム」にて金曜深夜1:25-1:55でTBS系列のない地域を除いて全国に放映されているので、地方民からしても、手軽に見やすいアニメとなっているとみている。

もっとも、最近は配信サービスの拡充が進んでいるので、どの地域に住んでいても、求めれば見やすい環境下にいるわけなのだが、多くの地域で、それぞれが所有する端末の通信量を気にせず見れるという点においては、特に月末にかけて有難いという場面が少なからずありそうとも考えてはいるけれど。

簡易的なあらすじを示すと、ごく普通(身体能力が砲丸投げなどで世界新を軽々と記録してしまうようほどの規格外の時点で普通ではないけれど、術式や呪術の基礎知識を持っていないという観点では、全国どこにでもいると思うので)の高校生、虎杖悠仁【いたどりゆうじ】が、悠仁の祖父である侘助【わびすけ】が逝去した日の夜、当時通学していた杉澤第三高校(仙台にあるとされる)の「呪物」の封印が解かれて、呪霊が跋扈してしまう事態に陥る。

悠仁の所属していた心霊現象研究会の先輩が、宿儺【すくな】の指を用いてその封印を解いた面はあるが、ともかくその呪霊を封印すべく、依頼を受けて現れた伏黒恵【ふしぐろめぐみ】とともに、戦うが、当然ながら一般人が太刀打ちできる相手ではなく、戦いのさなかに悠仁は宿儺の指を飲み込んでしまう、力を得るために。

宿儺の指は猛毒で、即死レベルに値するが、規格外の身体能力を持っていたのかは不明な部分はあるものの、悠仁は見事に耐え抜き、この場を乗り切るも、宿儺の要素を身に纏ってしまった悠仁は、通例ならば死刑を宣告されてしまうものの、現役最強呪術師(自称もあるが、その実力は折り紙付きで、彼一人で呪術界のパワーバランスを担っており、それが故に、封印させて秩序崩壊を狙う者もいるけれど)の五条悟【ごじょうさとる】によって、死刑執行猶予がつけられ、都立呪術高専に入学する。

執行猶予の条件としては、現世にある宿儺の指を飲み込むことが条件。

という設定のもと、事件や事変が発生して、決闘を通じて対処していくストーリーではあるけれど、初期の設定それ自体には、この作品に限らず、なかなか強引な面も少なからずある。

でも、それを言ったらおしまいよ?っていうものもあるんだろうけど、私がハマったのは大きくこの一点。

・人間の負の感情が高まってできたとされる呪物・呪霊の存在が、顕在化して襲来するところ

ひとには必ずと言っていいほど、大なり小なり、呪いとまではいかないまでも、現状に納得することのできないものを抱えていて、それとうまく付き合いながら、社会を渡り歩いているという認識なんだけど、なかには、制御不能レベルにまで、負の感情が溜まったひともいて、そのひとが秩序を突き破る行動をとって、少なからず残虐的な行為を下すこともある、ごくわずかであると信じたいけれど、恐らく0でもない。

もちろん、現実に起こるはずもないけれど、仮に過去の怨念などが、霊でもなんでも、顕在化した時に、どのような行動を起こしていくのだろうか、もし起きてしまった際に、どのような対処を施して封印したり退治したりするのだろうという興味は0ではなかった。

その期待に応えてしまった(とはいえ、フィクション、ひとつの事例というのはわきまえているつもりだが)作品に関しては、例外なく飲み込んでしまう癖がある。

元々、十数年にわたって、ジャンプ本誌を読んでいる身としては、初期の段階からチェックしてたけど、この作品に関しては、なるべく長く、そして不本意な終わり方にしないでほしいという願望も芽生えてしまっていた。

という理由が一番手、初期設定に関しては、ガバガバなところもあるけれど、そうしないことにはその後の展開が成立しないだろうからね、目を瞑るけど。

ただ、登場人物の像は必要以上に描いてはいないみたいだけど、関係性を洗ったり、全体的な流れであったりと、考察することのできる伏線はしっかりと作られてるかな。

宿儺の指や呪物の回収・封印と並行して、今後回収されるだろうという認識してはいるけれど。

さて、一説によると同じジャンプで連載していた「鬼滅の刃」に続く大ヒット作になるかというような記事も出てはいたけれど。

きっと、なりそうにはないなと。

とはいえ、累計13巻で1200万部超えは、しっかりとした大人気作品であることは間違いないし、マーケティング戦略がうまく嵌れば、相当なヒット作になることは違いないとは思うけれど、「鬼滅の刃」に匹敵する域までは達しないとみている(裏切ってほしいけど)。

それでも、まだまだこれからかなっていう作品かな。

わかっているだけでもこれだけ不明なところがある。

・虎杖にどのようにして宿儺の術式が刻まれるか、それによってどんなことが起こっていくのか

・秤や乙骨の実力を連載ではまだ明瞭とは見れていない

・呪胎九相図の三男までしか、まだ明示されていない

などがあるし、このような点を回収せずとも、完結までにはまだ数年くらいの話数が必要かな。

鬼滅の刃は、4年と少し、23巻で本編完結させたけど(それで億超えの発行部数は途轍もないけど)、けど既刊13巻の呪術廻戦は、最低でも40巻程度とみている、呪いはそこまで早く退場するものではないと考えているからこそ、完結させるまでには時間がかかるだろう、それもこれも芥見先生やスタッフ一同の力量次第な面はあるし、展開によっては疑問符を掲げる点も散見されるかもしれないし、それなりのプレッシャーは感じているでしょうけど、熱意をこめて、純粋に執筆を続けられるよう、お祈りいたします。

とかくまあ、現状はグッズや単行本を買ったり、アニメを繰り返し見たりすることでしか貢献できない面もあるけれどね、私としては。

アニメは2クール、ということは東京校と京都校の交流会でのできごとまでで最低限、八十八橋のところまでいって、一区切りかな。

夏油と五条の過去は、少なくとも2期かな。

2期も2クールで、渋谷事変くらいまでいければなんていう空想は持っているけど、渋谷事変は現状最大の長編(1年近く続けている)なので、そうやすやす行かないか、もうすぐ完結しそうだけれどね。

もしくは、劇場版ということになるのだろうか、それはまだ不明な面もある

などと考えながら、動向を注視しているのでした。

考察系ははじめてかな。

また、機会があれば、書いていくと思います、たぶんね。

ここまで読んでいただいてありがとうございます(人''▽`) 間髪入れずに言ってみますか・・・ よろしければ!でもまさかね・・・