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ゲームマーケット2020秋での設営の話〜みんなの設営編(2)〜

この記事は「ゲームマーケット2020秋での設営の話〜みんなの設営編(1)〜」の続きです。前回を読んでない方はまずそちらから読まれることをオススメします。

前回記事では
・設営ポイント1:自分たちの「色」を決めてみる
・設営ポイント2:背中で語る
・設営ポイント3:商品の飾り方を工夫してみる
という形で皆様のブースを紹介させていただきました。今回も同様に意識するべき設営のポイントと、それを巧みに実施されていたサークルさんということでご紹介します。

設営ポイント4:世界観を打ち出す

ゲームの世界観でブースを飾ることは、自分たちの作品がどういうものなのかの自己理解につながったり、興味を持って欲しいターゲット層への効果的なアプローチにもつながります。

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RABIさんはウサギのゲームを頒布されていました。モチーフにあわせたファンシーなあしらいで振り切っていて、とても良いです。やりすぎていないところもまた良いんですよね。
後ろのスタッフさんが紙芝居でシステム紹介していたのが面白いと思いました。

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ぱぐとりーさんはとにかく「ぱぐ」推し。可愛いぱぐたちが商品を紹介してくれているのですが、その中でも「なるほどー」と感心してしまったのがこれ。

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ぱぐたちにゲームを遊ばせちゃう。この見せ方はすごい。プレイの様子を再現した展示をすることはよくあるけれど、こうやって見立てを使って表現する発想は自分にはなかったです。これは真似したい。

設営ポイント5:誰もやらないことをやる

言い換えれば「自分なりのこだわりを作る」ということかもしれません。技術的なものでも良いし、力技みたいなことでも良いんです。

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モグモグプロジェクトさんは写真右のボックスにご注目ください。

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自作モニターにYoutube動画を投影していました。
ディスプレイを使って紹介動画を流すサークルさんはたくさんいるかと思うのですが、ディスプレイを少し工夫するだけでグッとお洒落になりますね。頒布されているゲームもお洒落だったので、これはもう完全にセンスの勝利。

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SMART500さんはワンコインのミニマムなゲームと、それに体現するようなシンプルな設営が美しいです。そんなシンプルさの中にも、しっかりと工夫がありました。

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前面と側面にそれぞれ設置されたアクリルパネルにLEDが仕込まれていて、めっちゃ光ります。会場の青海展示棟は結構明るい会場ではあるのですが、それでもやっぱり光っているものには目がいってしまうものなので、視線の誘導にとても効果的です。

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戦国ZIPANGさんはもう見ての通り、かなり目立つコスプレをされていました。コスプレって加減を間違うと近寄り難くなってお客さんを遠ざけてしまうのですが、ここはなんかよかったですね。(語彙力)
内輪ネタみたいになっておらず、外に向かって気持ちが開かれている感じがありました。写真見返してもやっぱり素敵だもんなあ。

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シャオキッズさんもまた見ての通りですね。ブースに鳥居設置するとか普通思いつきます?(褒め言葉)
文化祭ノリと言うと語弊あるかもしれませんが、本当に良い意味でお祭りを楽しんでいる感じがして、好感しかないです。

お声がけくださったサークルさん

こんな呼びかけをしたところ、いくつかのサークルさんから「遊びに来ていいよ〜」と言っていただけたので、尻尾を振って会いに行きました。

ということでナナワリさんを訪問させていただきました!

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木製の棚とブランドロゴの提灯がめちゃくちゃモダン!表参道あたりのセレクトショップとか、百貨店の一角とかにあってもおかしくない品格を感じますね…。

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商品の隣に添えた紹介パネルも最低限にして最大限って感じで、ミニマムながらも存在感が出ていました。作られている作品自体がめちゃくちゃ洗練されているのにどこか温もりを感じるものばかりなので、和モダンとの相性は最高です。素晴らしい。

続いては前回記事でもご紹介したCygnusさん。

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「裏側、見てみる?」なんて聞かれて、なんだろうと思ったら…

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た、巧みすぎる〜!100均のクラフトラックを使って机に奥行きと高さを追加しているんです。在庫の収納方法が美しいし、さりげないポケットなどに運営経験の深さを感じますね…!

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背面タペストリーにはLEDを複数設置。前述の通り「光」は人の視線を誘導するのにとても効果的な設営テクニックなんですが、これだけの数を設置するところに本気度あり。

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こちらも裏側見せてもらいました。モバイルバッテリーをぶら下げて電力供給しています。

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そしてもうひとつ、ブースに置かれていたのがこちらの装置。こちらもチカチカ光って視線を誘導させます!こういうちょっとしたものを導入する視野の広さが素晴らしいです。

Cygnusさんは普段からも設営に関するこだわりを感じるツイートをお見かけするので、試行錯誤と実践の場数の賜物なのだろうなあと思いました。結局はたくさん現場を経験するのが一番なんですよね。

最後は神楽坂さんさん堂さんにお呼ばれしました。

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合同出展とのことで、写真右側の「イケ恋」エリアをご紹介します。
Twitterでもおっしゃっていたように、「値段をかけずに」がポイントとのこと。詳しく聞くと、設営資材のほとんどを100均で賄ったのだとか。なるほど、随所に工夫を感じます…!
ボードゲーム制作ってお金かかるから、財布に優しい設営はみんなの目指したいところですよね。

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高さを作って飾る、というセオリーもバッチリ。写真立てがゲームの世界観とマッチしていて良いですね。値段表記も大きくてわかりやすい。あと注目すべきはホワイトボード!いくつかのサークルさんでお見かけしましたが、ホワイトボードに残数書くのめちゃくちゃ良いと思います。煽るの大事よ、ほんと。

値段を抑えつつも、わかりやすく伝えることがちゃんと考えられていた良ブースでした。作品がたくさん売れていたのも納得です。

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ということで2回に分けて、素敵な一般ブースをご紹介させていただきました。

セオリーを抑えながらも、こだわりを持つってことが何よりも大事だと思います。このまとめが設営に悩む誰かの目に留まり、少しでも役に立てば嬉しいです。ぜひ素敵なサークルさんを参考に、試行錯誤してみてくださいね。

設営記事、もう1つだけ更新予定です。おまけ的な扱いで申し訳ないのですが、ゲームマーケット 2020秋(バンソウ以外の)エリア出展編ということで、エリアの設営模様もお届けします。なんだかんだエリアはすげーぜ、やっぱり。

前回記事はこちら

バンソウの設営についてはこちら





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