福永祐一の引退を改めて考えてみた
今月末で惜しまれながら騎手を引退する福永祐一ですが、よくよく考えてみるとこのレベルの騎手の引退&調教師転身はもう見ることは難しいのではないでしょうか?
福永祐一のみたいな引退が今後見れないんじゃないかという理由を2つあげます。
まず、福永祐一騎手は通算2600勝を達成しており歴代4位の成績です。
G1クラスも45勝、ダービー3勝、2022年まで13年連続100勝達成と、超一流を超えてまさにレジェンドジョッキーです。
まず騎手全盛期に引退した人が今までいたでしょうか?
歴史の深い競馬を、あまりに過去を遡るとキリがないので、1990年以降に絞っても例が思いつきません。
河内、南井、田原、中館、的場、柴田政人、蛯名などなど、騎手として一時代を築いた者たちも、お世辞にも全盛期に引退したとは言えないでしょう。
現役が一段落してから調教師転身したと言って良いでしょう。
でもそれが普通です。
福永祐一に関しては全盛期が遅かったというのも要因の一つでしょう。
私の福永祐一という騎手のイメージは昔から一流でしたが、ダービー等の大きなレースを勝ちきれない、ひ弱なお坊っちゃま(言い過ぎ)というイメージが長らくありました。
そのイメージが変わったのは2018年のワグネリアンでのダービー勝利でしょう。
それ以降はここぞという所で勝つ騎手になり、コントレイルで三冠達成しました。
だいたいの騎手の全盛期は30代ですので、全盛期に引退出来た理由の一つは全盛期が遅かったのが大きな理由ではないでしょうか。
次にレジェンドクラスのジョッキーからの調教師転身も稀ではないでしょうか?
早速、昨年蛯名正義が調教師になったじゃねえかという事ですが、あるにはありますが例が少ないです。
武豊、横山典弘、柴田善臣はもう年齢的に調教師に転身する事はないでしょう。
岡部もアンカツも藤田伸二も、調教師にはなりませんでした。
レジェンドジョッキーは現役時代に魂を使い果たすので、調教師をやるイメージが湧かない人が多いのではないしょうか?
福永祐一騎手みたいに人気者で、惜しまれつつ、派手に引退する騎手はしばらく見るのは難しいので、目に焼き付けておいたほうが良いでしょう。
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