駅近物件 値下がりしにくい

マンションは最寄り駅からの徒歩分数が7分以内と7分超、戸建て住宅は12分以内と12分超(またはバス便)に分けて分析します。築年数ごとの平均単価なので、その時々で成約した物件の立地のばらつきや建物のグレードといった品質は加味されていませんが、築年数の違いによる相対的な価格差をある程度つかむことができます。グラフを見ると、明らかに駅から近い場所にある物件のほうが値下がり率は相対的に低いことがわかる。
マンションは築30年程度で、戸建て住宅は32年程度で建物価値がゼロと市場から評価され、土地の価値のみが評価された結果として横ばいとなると考えられます。なお、マンションのほうが新築当初からの値下がり率が高いのは、土地価格の割合が戸建て住宅に比べて少なく、建物価値の経年による減少が大きく影響していることが理由でしょう。
戸建て住宅は駅近物件のほうが値下がり率は低くなっています。一方、マンションについては駅近かどうかに関係なくほぼ同じような値下がりを見せています。ただし、リフォーム済物件が成約事例に多く含まれると思われる築35年以降を見ると駅近物件のほうが値上がり率は高くなっていますので、リフォーム等で室内の価値を上げるならば駅近物件のほうが評価は高まると考える。

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