詩:あながち狂いに欠けたしらべ

もうじきご飯が来よう
銀の皿と銀のフォークと銀のスプーンで
某は食卓を待つのだ
ギュルドンドンと
ご飯が運ばれてくる
レーザーの速さで
私を撃ち抜いて
傷口から米が吹き出る
しまった油断した
今日は仏滅だ
遠くからワグナーのワルキューレの騎行が流れてくる
それは私の鼓膜を揺らし
うずまき管に染み込む
前世が公家なら来世は犬だ
くうーんくんくん
くうーんくんくん
私は既に犬になりかけている
意識が途切れて再び目覚めると
朝が来ていた

閲覧ありがとうございます。サポートなんてして頂いた日にはサンバを踊ろうかと思います。