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102歳のお部屋に学ぶ

毎月、定期フットケアをしているお客様の中、100歳を超えている方が3名。不定期ケアを含めるともう少し、多いけど数名。

その中のお一人、今年102歳の女性。仮にMさん。

年齢を重ねると生き方が、顔に現れるというけれど100歳を超えるとさらにそう思う。

Mさん、怒ったことあるのかな?と、思うくらい穏やかな表情にお話の仕方。

品があるってこういう人だな、といつも思う。

美人という意味とは違う「きれい」「美しさ」がある。いつも、「Mさん綺麗ですね。」ってつい、言葉が出てしまうのだけど、返事は毎回、

「何を言ってるの、私なんてボケの花ですから。」と言っ笑う。

歳をとって、ボケてきたのと掛けてるのだけど確か、綺麗な花だったと検索してみたら、やっぱり美しい。

ボケ

「ボケの花盛りですね!」なんて、ブラックジョークみたいな返しをして、二人で大笑い。

お部屋に伺うと、それはそれは大きな花瓶に、大輪のお花がいつも飾ってあって、鑑賞するのがMさんの定期フットケアでの、もう一つの楽しみ。

聞けば、お孫さんが毎月届けてくださるのだそう。

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百合の花は定番。部屋に入ると、百合の香りが迎えてくれる。

ちなみにお孫さんと言っても、もしかすると私の年齢とそう変わらないのかも。ちなみにお花を届けてくれるのは、男性のお孫さん。女性のお孫さんは、バリバリ働いていて忙しいそう。

お部屋に花があるだけで、贅沢で潤いのある空間になるんだなあと、いつも思うのだけど相変わらず、我が家に花が飾られることはない・・・

花をみて綺麗だな・・・と感じる心のゆとりが、相手を思いやる気持ちに繋がるのだろうか?

Mさん、毎回、ケアが終わると「気をつけてお帰りなさい」「体に気をつけて」と気遣いの言葉をくださる。

私もそれなりに年齢を重ねてきた。そろそろ顔に生き方が出てるくる頃かも・・・

慌てて、せかせかして、短気な顔になってるかもしれない。と、反省。

Mさんの部屋を退室すると、見習わなくちゃ!と、いつも考える。


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