No.44フットケアで認知症予防
私たち、湘南あしケア訪問サービスは、病状の差はあれ「認知症」を患っているお客様と接しています。
世の中には様々な認知症予防のプログラムや、情報に溢れていまが、決め手になるような対策や予防の効果がないのが現状です。
だからこそ、私たちは「認知症」になることを恐れるのでしょう。
私は「足」の専門家です。毎日、お客様の足に触れ、施術をしています。
そのケアの中で「認知症予防」に効果があるのでは?と思える経験があります。
認知症の方が多く発する言葉
☑何が何だか分からないの
☑どうして良いのか分からないの
☑ここにいても良いのかしら?
☑困ったわ
☑その他
このように不安を表す言葉をよく耳にします。
そんな時に、安心をしてもらうために使う「大丈夫」という言葉がなぜ、受け入れてもらえないのでしょうか?
もしかしたら、不安=不安定が原因のひとつではないでしょうか?
フットケアで表情が豊かに、ご自分のことを積極的にお話しするお客様
私は足爪ケアをしながら、お客様に積極的にお話しかけをするようにしています。
昔の話や家族の話、今まで胸に秘めていたような話まで、打ち明けてくださることが多くあります。
そしてお話しをているお客様のお顔に注目をすると、とても表情が豊かになっているのです。
また、言葉がハッキリと聞き取りやすくなる方もいらっしゃいます。
なぜフットケアで表情が穏やかに?
不安を感じているお客様に「大丈夫です」「心配ありません」と訴えても 不安定なので安定・安心が信じられないのです。
フットケアによって足裏のメカノレセプターが活性化 することで、安定した姿勢をとることができます。 結果、余計な力が抜けることになります。
体も心も力が入っていては、安定しません。
無駄な力が抜けることこそ「安定」です。 安定し、安心を得たことによって施術者との距離が 縮まり、表情が穏やかになるのでしょう。
メカノレセプターってなに?
メカのレセプターは身体の様々な所(足裏や膝など)に存在し、外部からの物理的な刺激を察知して脳に情報を送信します。
その情報から脳は、主に姿勢の制御を行うです。
体のバランスをとって転倒しないようにするためのセンサーです。
そのセンサーが身体の中で最も多く存在する場所が足裏です。
転倒防止センサーとも言われ、体全体の面積のたった「2%」の足裏に集中して存在しているのです。
機️能訓練前のフットケア、脳トレ前のフットケア!
爪の変形、足裏や、足趾のタコやウオノメがあるとメカノレセプターは鈍くなり、誤作動をします。
正しくメカノレセプターを働かせるためにも、フットケアは重要です。
そして気持ちの不安定も、機能訓練の効果を妨げます。
明るく、前向きな気持ちで機能訓練をしてもらうためにも、日頃から足元環境を整えましょう。
そして私たちは、フットケア時に積極的に、ご自身の話をしてもらうように促します。
誰でも自分の話を聴いてもらいたい欲求があります。
安心して話をできる相手、時間は貴重です。さらに心は満たされるはずです。
会話は、口腔ケアにもなる他、脳にも良い影響があるはずです。
ここから先は
¥ 100
「フットケアだより」ダウンロード役に立った!勉強になった!と思われた方は、サポートして頂けると嬉しいです。さらなる勉強のために使わせていただきます。