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義母の入院4

ライフオーガナイザーのくらです。

義母が少し弱音を吐き始めました。
と言っても、手術してすぐに見えるようになると思っていたからだとは思いますが、現在はまだ視力が回復しないので、それを気に病んでいる様子。
家の中を歩くにも支障が出てしまっては、元も子もないので、昨日から夫がブツブツ言いながら、廊下に置いてある趣味の自転車を片づけるべく動き始めました。

夫がモヤモヤするのには訳があります。
夫は就職してすぐに、義父が入院し、入院代をお給料から支払っていて、義母はそれを当たり前だと思っている節がありました。
車の運転が出来ないし、義父の入院の時のタオルやパジャマを週に一度面会に行って、持って帰って交換することだけしか出来ないようでした。
私が夫と出会った時には、もう義父はずっと入院していたので、夫に負担がかかっていたようです。
それは「長男」が背負うべきものという、昔の風習だったと思います。ちなみに50代の私は田舎の姉妹の「長女」。
いわゆる「跡取り」問題がありました。
とはいえ、家を継ぐことをする必要性など全く感じていなくて、早く家を出たいとずっと思っていて、家を出れる相手なら・・・と考えたこともありましたが、それはそれで自分の首を絞めることになるので、そんな考えはすぐに辞めました(笑)

こちらはそれほど田舎というようなところではないし、義父は次男でお墓もない状態でした(結局義父がなくなり、お墓を建てたもの夫でした)
それでも「長男」というのは、親にとってみれば、自分たちの世話をするのが当たり前の存在だったのだと思います。
今でもそう思っているとは思いますが・・・
ですが、夫を大事にしているとは言い難く、私的には不満でした。
そんな中、夫が「長く一緒にいるのは嫁」ということを最初に義母に言ってくれたこともあり、私は嫁姑戦争から少しだけ引いたところに居ます。
義母の思うようにいかない嫁だし、孫は生まないし、息子を台所に立たせるし、朝ごはんなんかも作らせるという、義母の年代からすれば、明らかに「嫁」としてのスキルは低かったと思うし、今でも低いでしょう。
私的には、出来ることはどちらがしてもいいと思うし、してもらえるのなら「ありがとう」の感謝の言葉を送ればいいと思います。

「ありがとう」
この言葉で、夫婦生活も家族生活も円満になるというなら、正直お安いものです。
声だけですから(笑)

もちろん、夫の持つルールと私の持つルールは違います。
ルールが離れているなら、お互いに歩み寄って、どちらに引っ張り込まないルールを作って、そこでお互いに折衷すればいいという考えです。
どちらかに寄せるのは、負担がかかるし、不満が溜まるのでやめた方がいいです。

今回、部屋を片付けるにあたって、義母と義妹は「なぜ片づけなければならないか?」と思ったのではないかと思います。
それこそ、使わない介護ベッドをもらってきたその日から、夫はずっとそのことに対し文句は言えど、我慢してきました。
義母も義妹も介護ベッドを使用するわけではなく、洋服を積み上げていくだけ。
そこから抜いて着て、洗濯して、積み重ねて、引き出して・・・の繰り返し。
「そこはクローゼットじゃない」と何度か義母に言ったのですが、義母の世代は「これあげる」の言葉に弱い💦
兄妹が持ってくる衣類をそのまま受け取り、一度も袖を通さないものも含めて、介護ベッドの上に積み重ねて、最後は天井近くまで積み上がっていました。
もちろん、積み上がりすぎて、何があるのか分からない始末でしたが・・・

今回、義母が見えにくいと言ったことで、夫は自分の趣味の自転車を片づけなくてはいけないので苛立ち、義母と義妹に「介護ベッドの上の洋服はすべて捨てる」と言ったので、本日義妹が一日かけて整理してくれました。
もちろん、本当に必要ないものは捨てますが、義母や義妹の洋服を捨てる気はありません。
ただ、着ないものをあたかも着るかのように外に出しっぱなしにしておかないように片づけてほしいとだけは思いました。

結果は・・・

畳みなおして、もう一度介護ベッドの上に戻るという・・・

思った通りの展開だったので、そこは思わず「だよねぇ・・・」と心の中でうなづくだけにしておきました。
義母には義母の、義妹には義妹のルールがあります。
もちろん夫にも夫のルールがあります。
それを折衷しようとしても、お互いに譲ることが出来なくてはどうしようもない。
だから、夫の苛立ちの原因となる、何でも取っておくことから少しだけ私ルールを適用し、破れてしまったシーツや洋服、汚れが付いたままのタオルなどは廃棄処分と決めて、燃えるゴミとして出すようにしました。
夫の前でごみ袋に入れていく、それだけです。
なんでもごみ袋に入れようとする夫から洋服類を預かって、いくつかは義母の部屋に置いて来てもらうすきに、別のところに置いたりして、目の前から見えなくすることで、夫の怒りも半減していきました。

入院直前に肌着を探したのが功を奏したのか、義妹が比較的作業をしてくれています。
家事スキルの低い嫁なので、見るに見かねてということも大いにあると思いますが、義母は義妹がすることなら文句を言わないので、その方がありがたい。
今は家に居てくれていますが、仕事で外に出ることが多い義妹なので、現在義妹がしてくれていることを、義妹がいない時に私が代わりにするのはちょっと難しいかもなぁとも思っています。そのためには、義妹のいるうちに義母の環境を整えておいて、私は維持していくだけにしようかと。
出来そうにないことについては、その場で考える必要はありますが、なるべく義母のストレスや私の負担が軽くなるように検討していくつもりです。
もちろん、夫にも参加してもらいますが・・・

例えば、お風呂に入っていることを確認する
(見えないことと、手足が不自由なので、お風呂の様子をドアの外から気に掛ける)
血糖値を一日4回計る
(寝る前のタイミングについては、娘なら「何時に寝る?」と聞けても、私には難しい、義母も遠慮するだろうし・・・)
食事の味付け
(結局、私の味付けは薄かったり、ぼんやりしているものが多く、義母にはおいしく感じられないものが多いので、義妹の作るメニューだと食欲も増してくれているようで・・・)

生活の中の出来ることが減っていく。
介護というのは大変なものなのです。

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